不用品回収は現在も需要のあるビジネスです。
不用品回収ビジネスでは、引き取った不用品を転売して利益を出します。世の中に不用品が発生し続ける限り、成立するビジネスモデルです。
しかし、ただ不用品を回収すれば儲かるわけではありません。
本記事では、不用品回収のビジネスモデルについて解説します。不用品の仕入れ先や転売先、開業に必要なものなど詳しくまとめました。
ビジネスモデルを把握した上で、参入を検討しましょう。
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不用品回収ビジネスとは?ビジネスモデルを解説
不用品回収ビジネスとは、一般家庭や店舗から不用品を回収し、転売するビジネスです。まだ使えるものを手放したい方や、不用品を自分で運べない方から需要があります。
ゴミ収集をする廃棄物処理業者との違いは、不用品をリサイクルする点です。
廃棄物処理と間違えないよう、ビジネスモデルの違いを認識しましょう。
不用品回収のビジネスモデルについて、以下の点を詳しく解説します。
- 不用品回収として回収できる不用品は?
- どうして無料で引き取れるの?
不用品回収の基礎知識として参考にしてください。
不用品回収として回収できる不用品は?
不用品回収で回収できる、主な不用品は以下の通りです。
- 家電
- 家具
- 日用品雑貨
- 車やバイク、自転車
- 金属や木などの資源物
不用品回収では、幅広いジャンルの不用品を回収できます。
依頼者が引き取ってほしいと考える、ほとんどの不用品が当てはまるでしょう。
特に大型家電や大型家具は不用品回収のニーズがあります。処分するために自分で運ぶのが大変だからです。
また、紙やペットボトルなど、一般的にはゴミになる資源物も回収できます。
資源物はリサイクルできるため回収可能です。
どうして無料で引き取れるの?
不用品回収のビジネスモデルは、不用品のリユースとリサイクルで成り立っています。無料で引き取れるのは、不用品を換金できるからです。
多くの不用品は再利用できます。
不用品回収依頼には、家電や家具など高く売れる不用品が含まれていることが多いです。そのため、無料にしてもトータル的には元が取れます。
高く売れる不用品は、有料で買い取る業者もいるほどです。
不用品回収業者のビジネスモデル
不用品回収のビジネスモデルは、主に以下の4通りです。
- 引っ越しの不用品回収
- 店舗の撤去・退去時の不用品回収
- 遺品整理・生前整理時の不要品回収
- 再資源化(リユース)のための不用品回収
それぞれどのようなビジネスモデルなのか、詳しく解説していきます。
引っ越しの不用品回収
依頼者が引っ越しの際に処分したい不用品を引き取るビジネスモデルです。
引っ越し業者は荷物の運搬のみで、不用品の回収はしてくれません。そこで必要とされるのが不用品回収業者です。
不用品を急いで手放したい人も多く、ニーズがあります。
また、引っ越しで古い家電や家具を手放す人は多いです。高く売れる不用品を回収しやすいでしょう。
ただし、高く売れる物がなく点数も少なければ、儲けられません。
引っ越し以外のビジネスモデルも組み合わせるのがおすすめです。
店舗の撤去・退去時の不用品回収
店舗の撤去や退去時の不用品を回収するビジネスモデルです。
事務所の移転や飲食店の廃業などでは、大型の不用品が多く発生します。不用品は産業廃棄物として適切に処分する必要があり、運ぶのも大変です。
不用品回収業者に依頼すれば、スムーズに処分できます。
業務用の厨房機器、オフィス家具やパソコンなど、転売で利益が出る不用品が多いです。
ただし、産業廃棄物収集運搬業の許可が必要なため注意しましょう。
産業廃棄物収集運搬業の許可なしでの不用品回収は、法律違反です。
遺品整理・生前整理時の不要品回収
遺品整理や生前整理時の不用品を回収するビジネスモデルです。
高齢化社会の影響で、今後も必要とされるビジネスモデルでしょう。また、体が元気なうちに身辺整理をする方も増えています。
不用品回収業者にまとめて依頼する方が多いです。
不用品の中に、価値のある物やリサイクルできる物が眠っているケースがあります。
ただし、遺品整理では特殊清掃を請け負うこともあり大変です。
一般的な不用品回収よりも、体力と強いメンタルが必要とされます。
再資源化(リユース)のための不用品回収
リサイクルやリユースのために不用品を回収するビジネスモデルです。
不用品の中には金属や布など、仕分けすれば再資源化できる物が含まれています。近年のSDGsへの注目もあり、時代に合ったビジネスモデルです。
不用品を捨てるのではなく、再利用したい方は増えています。
ただし、物を最大限にリユースするには価値の見極めが重要です。ビジネスを成立させるために、リサイクルやリユースの知識は欠かせません。
初心者の方は会社に勤めるか、フランチャイズ加盟で知識をつけるのがおすすめです。
ビジネスモデルの根幹!回収した不用品はどうする?
不用品回収のビジネスモデルでは、回収した不用品をどうするかが重要です。不用品は、主に以下の方法で売却します。
- メルカリなどネットを使って転売する
- 分解して部品として売る
- 古物市場に出品する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メルカリなどネットを使って転売する
回収した不用品をネットで転売し、利益を出す方法です。
近年ではメルカリをはじめとしたプラットフォームで、簡単に出品ができます。初心者にも始めやすいビジネスモデルです。
ネットで中古品を購入する方も増えています。
ただし、不用品として回収した中古品を転売するには、古物商許可の資格が必要です。気軽に売れると思われがちですが、無許可で転売すると法律違反になります。
不用品の回収にも転売にも、古物商許可が必要です。
分解して部品として売る
回収した不用品をそのまま売るのではなく、分解して売る方法です。
例えば給湯器は、分解して部品として売った方が高くつきます。部品の目利きができれば、より利益を出しやすいです。
高く売れる部品を知っているだけで、利益に差がつきます。
壊れていて一見売れなさそうな物でも、分解すれば売れる場合もあるでしょう。しかし知識がなければ、安い値段で売ろうとしてしまいます。
初心者よりも、ノウハウを蓄積している業者が有利です。
古物市場に出品する
回収した不用品を古物市場に出品する方法です。
古物市場には、古物商許可を持っている人のみ参加できます。一般人へのネット販売とは異なり、仕入れ品として購入される点が特徴です。
ネットでなかなか売れない物でも、古物市場で売れる場合があります。
不用品回収のビジネスモデルには、古物市場への出品を選択肢に入れておくべきです。売れない在庫処分の場としても活用できます。
古物商許可を取得して、特権を活かしましょう。
引き取った商品をピカピカに(リペア)すれば価値を高めることもできる!
回収した不用品のリペアをすると、より高く売れる場合があります。
汚れを取ってピカピカに磨いたり、修理をしたりして、価値を高めることが可能です。また、リペアの技術があれば売れる物の幅も広がります。
リペアを前提としたビジネスモデルは強いです。
リペアができないと、回収した不用品をそのまま売るしか選択肢がありません。売れ残りを減らすためにも、技術を習得しましょう。
多少の修理費用が掛かっても、大きく元が取れる物もあります。
不用品回収業者ってきつい?必要なものは?
不用品回収のビジネスモデルは、初心者にも始めやすいでしょう。ただし、不用品回収には以下の資格や能力が必要です。
- 古物商許可が必須
- 運搬作業があるため体力を使う仕事
- 転売できる品を見極める目利きも必要
それぞれ詳しく見ていきましょう。
古物商許可が必須
不用品回収業を始めるには、古物商許可が必須です。
リユースやリサイクル目的で不用品回収をする場合、資格がないと法律違反になってしまいます。また、引き取った不用品の転売にも古物商許可が必要です。
無許可での営業は犯罪になるため避けましょう。
古物商許可を取得することにより、利用者から信頼されます。古物市場への出品もできるので、取得するメリットは大きいです。
不用品回収に最低限必要な資格として、覚えておきましょう。
運搬作業があるため体力を使う仕事
不用品回収では、業者側が引き取る物を運ばなければいけません。
重たい物も、家や店舗の中からトラックまで運搬する必要があります。エレベーターのない建物や、一戸建ての二階から搬出するケースもあるでしょう。
不用品の引き取りには体力が必要です。
大型家具や家電の回収時には、壁や床を傷つけないように養生が必要な場合もあります。ただ不用品を引き取るだけではなく、肉体労働が多いです。
不用品回収業は、体力に自信のある方に向いています。
転売できる品を見極める目利きも必要
不用品回収で利益を上げるビジネスモデルには、物の目利きも必要です。
目利きの力があると、以下の物を見極められます。
- 分解すれば部品として高く売れる物
- リペアして高く売れる物
- ゴミにせずリサイクルできる物
同じ不用品でも、目利きで売れる金額に差が出ます。
転売できる品の見極めができないと、効率よく稼げません。目利き能力のある業者は、不用品を最大限にリユース・リサイクルできます。
不用品回収のビジネスモデルに関するよくある質問
不用品回収のビジネスモデルに関する、よくある質問を以下にまとめました。
- 不用品回収と廃品回収は何が違う?ビジネスモデルは?
- 不用品回収のビジネスモデルがグレーと言われている?!
- 不用品会社はぼったくりが多い?ビジネスモデルに欠陥あり?
- リユース業界なら出張買取が今アツい!
一つずつ詳しく回答していきます。
不用品回収と廃品回収は何が違う?ビジネスモデルは?
不用品回収と廃品回収には、法的な違いはありません。しかし実際には、回収する対象品に違いがあります。
- 不用品回収では、リユース・リサイクルが可能な物を回収
- 廃品回収では、リサイクルが可能な物を回収
不用品回収は、廃品回収も兼ねたビジネスモデルです。
廃品回収では、リサイクルできない品目の引き取りは断られるケースがあります。
利用者にとっては、まとめて回収してもらえる不用品回収が便利でしょう。
不用品回収のビジネスモデルがグレーと言われている?!
不用品回収のビジネスモデルはグレーと言われています。
一般家庭から廃棄物を回収するには、一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。許可は市区町村が出しますが、現状ではほぼ新規認定が受けられません。
一般廃棄物収集運搬業許可を得ている不用品回収業者はほぼないでしょう。
不用品回収業者は廃棄物処理ではなく、あくまでリサイクルを前提に引き取りを行います。そのため、古物商許可を得た上で営業できているのです。
不用品会社はぼったくりが多い?ビジネスモデルに欠陥あり?
不用品回収会社には、悪い人がいるケースもあります。
全ての不用品回収業者が、ぼったくりをするわけではありません。
しかし、中には相場より高い料金や、作業後に追加料金を請求された被害者もいます。
不用品回収は、利用者が気軽に依頼できるビジネスモデルです。その反面、利用者が事前に料金システムを把握していないと、隙につけ込まれるかもしれません。
リユース業界なら出張買取が今アツい!
今後リユース業界で稼ぐなら、出張買取がおすすめです。
出張買取のビジネスモデルは、商品の買取を前提としています。さらに、同時に不用品回収も行えるため、利用者からのニーズが高いです。
利用者側は、買取金額分でお得になる可能性もあります。
中でも、買取マクサスの出張買取フランチャイズがおすすめです。本部からの充実したサポートや研修があり、初心者でも低リスクで開業できます。
不用品回収のビジネスモデルまとめ
本記事では、不用品回収のビジネスモデルについて詳しく解説しました。
不用品回収のビジネスモデルは、不用品のリユースとリサイクルで儲かる仕組みです。一般家庭や店舗から不用品が発生する限り、今後も必要とされるでしょう。
それでも不用品回収の開業が不安なら、出張買取がおすすめです。
出張買取では、不用品回収と同じく古物商許可を取得して開業します。
フランチャイズに加盟すれば、買取ノウハウや目利きの力を習得可能です。今後のリユース業界に活かせるビジネススキルを身に付けられます。
記事内で紹介した不用品回収のビジネスモデルを参考に、検討してみてください。