不用品回収は儲かりやすいビジネスの一つです。
街中で不用品回収の車を見かけることもありますが、本当に儲かっているのか疑問を感じる方もいるでしょう。
結論を言うと、不用品買取業者は収益の柱が多いため、儲けを出しやすいです。
不用品回収を始めてみたい方や興味を持っている方もいると思います。
しかし、知識がないまま不用品回収を始めても成功はしません。
本記事では、不用品回収が儲かる理由や、開業スタイルなどについて解説します。
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不用品回収業者の仕組みと儲け方を解説
不用品回収業者の仕組みと儲け方を、以下の順番で解説します。
- そもそも不用品回収とは?
- 不用品回収はどうやって儲ける?【収益方法を解説】
そもそも不用品回収とは?
不用品回収とは、ごみや不用品などを回収してくれるサービスです。
可燃ごみ・資源ごみとして出すことができる紙と違い、大型の家具や家電製品などは処分に困る人も多いでしょう。
そこで、自治体で回収できない物でも引き取ってもらえるのが不用品回収です。
運びにくい物でも、家で待っているだけで回収してくれるので、女性や高齢者から支持を得ているサービスとなります。
不用品回収はどうやって儲ける?【収益方法を解説】
不用品回収業者は、お客様から回収した不用品をリサイクルしたり修理・販売したりして儲けを出します。
街中で「壊れていても回収します」などと宣伝しながら走行している車を見かけたことがあるでしょう。
あの車は、不用品回収業者が回収してからリサイクルや修理・販売するために稼働しています。
家電などは、少し整備すれば正常に使用できることが多いです。
不用品回収は、少ないコストで回収をした物を修理して販売できます。
結果として、ローリスクで儲けることが可能なのです。
不用品回収の収入事情
不用品回収の収入事情について、下記2つを順番に解説していきます。
- 売上はどのくらい?
- なぜ不用品回収は儲かるといわれるのか
不用品回収業者の売上はどのくらい?
不用品回収はどのくらい儲かるのか気になる方もいるでしょう。
一例として、不用品回収業者「片付け堂」のフランチャイズでは年商4,200万円、営業利益660万円となっています。
項目 | 月間PL(税込) | 年間PL(税込) |
売上 | 350万円 | 4200万円 |
原価 | 2100万円 | 2520万円 |
売上総利益 | 140万円 | 1680万円 |
人件費 | 40万円 | 480万円 |
販促費 | 30万円 | 360万円 |
営業車リース費 | 1万5千円 | 18万円 |
Tポイント手数料 | 2万8千円 | 34万2千円 |
その他経費 | 3万円 | 36万円 |
ロイヤリティ | 7万円 | 84万円 |
販管費および一般販管費 | 84万3千円 | 1千12万2千円 |
営業利益 | 55万6千円 | 667万8千円 |
上記のような高い売上の理由として、不用品回収にはさまざまな業務があるからです。本人の努力次第では、さらなる利益も期待できるでしょう。
他にも、店舗立地や集客方法など経営を見直すことで、年収1000万も決して夢ではありません。
なぜ不用品回収は儲かるといわれるのか
不用品回収は収益の柱が多く、ローコストで行えるために儲かりやすくなっています。
具体的に、安く回収した不用品を販売したり、需要のある自転車などを海外に輸出したりと業務の幅が広いです。
さらに、不用品回収業者を営んでいれば、不用品の回収に伴って引越しを頼まれることも少なくありません。
このように不用品回収は、少ないコストでさまざまな業務を行えるため儲けやすくなっています。
儲かる不用品回収業の始め方
儲かる不用品回収業の始め方として、下記3つを解説します。
- 「一般廃棄物収集運搬許可」一般家庭の家具家電などの不用品を回収処理
- 「古物商許可」回収した不用品をリサイクル品として買取・販売
- 「産業廃棄物収集運搬業許可」法人から回収した不用品を廃棄物として扱う
「一般廃棄物収集運搬許可」一般家庭の家具家電などの不用品を回収処理
一般家庭から出た家具などの不用品を回収するのであれば「一般廃棄物収集運搬許可」が必要です。
上記の許可は、営業する場所の市町村に申請して取得します。
しかし、市町村が新規の「一般廃棄物収集運搬業者」を募集していなければ申請できません。
理由は、行政により不用品回収業者がすでに足りていて、新たに募集する必要はないと判断しているからです。
「古物商許可」回収した不用品をリサイクル品として買取・販売
「古物商許可」は回収した不用品を買い取ったり販売したりする際に必要です。
さらに言えば、古物と呼ばれる使用された物品を売買することに使います。
不用品を処分してしまうのではなく、リサイクルやリユース目的の場合は、古物商許可を取得しましょう。
古物商許可を取得するには、営業所の住所を管轄する警察署の生活安全課に申請します。申請にかかる手数料は19,000円です。
「産業廃棄物収集運搬業許可」法人から回収した不用品を廃棄物として扱う
工場などの法人から不用品を回収し、廃棄物として扱いたいときは「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要です。
都道府県知事に申請をすれば、産業廃棄物収集運搬業許可が取得できます。
しかし、申請をするには前もって「公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター」の講習会を受けなければいけません。
講習は1日で終了し、費用は8〜9万円になります。
儲かる不用品回収業での開業スタイル
儲かる不用品回収業での開業スタイルとして、下記2つを解説します。
- フランチャイズで開業する場合のメリット・デメリット
- 独立開業する場合のメリット・デメリット
フランチャイズで開業する場合のメリット・デメリット
フランチャイズで開業する場合のメリット・デメリットを解説します。
- 本部の経営を学んだり、営業サポートを受けられる
- 企業の知名度があり集客しやすい
- ロイヤリティ(加盟店が本部に支払う使用料)の支払いがある
- 加盟店オーナー側の意見が通りにくい
不用品回収フランチャイズのメリットは、すでに企業の知名度があるため集客に困らないことでしょう。
また、営業サポートや経営のノウハウを学べるため、収益化が早いです。
不用品回収フランチャイズのデメリットとしては、本部のルールに従う必要があるので、自由に営業を行えません。
ただ、基本的には独自のやり方を禁止している理由は本部が”成功のノウハウ”を持っているからです。そのため、フランチャイズ本部に身を任せて方針通りに進めていく方が成功率は格段に向上します。
独立開業する場合のメリット・デメリット
独立開業する場合のメリット・デメリットを解説します。
- すべての売上が自社の儲けとなる
- 営業時間や経営のやり方を自由に決められる
- 自分でゼロから集客をする必要がある
- 収入がないこともある
独立開業する場合のメリットは、やはり融通が利くことです。営業時間や経営のやり方など、自分の希望通りにできることはメリットといえるでしょう。
しかし、フランチャイズのようにノウハウを学んだり、営業サポートを受けたりすることはできません。
そのため、デメリットとしては知名度が全くない状態からのスタートとなるため集客が難しいです。
どんなに良いサービスを用意していても、集客を行えないと収入がゼロになることもあります。
不用品回収は今後もやり方次第で儲かる
結論から言うと、不用品回収はやり方次第で充分儲かるビジネスになります。
理由として、不用品回収には収益の柱が複数あるため、初心者でも業務を増やして儲けやすいからです。
甘い業界では決してないですが、努力次第で1000万円以上の年収を達成することも夢ではありません。
ただ、ゼロから不用品回収を始めることは容易ではありません。
集客が不安な方は、営業サポートや経営のノウハウを学べるフランチャイズも検討しましょう。