買取業界について、徹底的に解説します!
エコやSDGsなどで人々の意識が高まり、中古品市場が拡大しています。中でもフランチャイズを展開する大手企業が急成長しており、目が離せない業界です。
そんな買取業界ですが、動向や将来性はどうなのでしょうか。そこで本記事では、買取業界の現状やビジネスモデル、成功するコツなどを詳しく解説します。
買取業界に関わっている方、興味を持つ方にとって有益な情報のため、参考にしてください。
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買取業界の将来性
近年、環境問題への意識が高まり、リユース・リサイクルに対する需要が増加しています。
また、SNSやフリマアプリなどの普及により、自分で不用品を売却できる環境が整備されています。
一方で、手軽に買取をしてもらいたいというニーズがあるのも事実です。それでは、買取業界の将来性はあるのでしょうか。
下記4つの視点から、買取業界の将来性について考えていきます。
- 日本の退蔵率
- フリマアプリと買取店の差別化
- 生前整理、遺品整理需要
- デジタル化
買取業界に携わっている方、これから携わろうと考えている方は、チェックしておいてください。
日本の退蔵率
日本の退蔵率とは、一般家庭において自宅に保管している不用品の量の割合を示した指標です。
近年、日本の退蔵率は高く、その割合は世界でもトップクラスになっています。
これは、日本人が持ち物を大切にする傾向があるため、ものを捨てることに躊躇するのが影響していると考えられます。
しかし、不用品を長期間自宅に保管していると、スペースの圧迫や整理整頓の困難、カビやダニなどの発生リスクなどを引き起こしかねません。
こうした問題を解決するために、買取業界の需要は今後も高まっていくと予想されます。
フリマアプリと買取店の差別化
差別化は重要なキーワードです!
フリマアプリは自分で不用品を売却できるため、手軽に買い手を見つけられます。一方で買取店は、不用品をまとめて持ち込めるため、手間や時間を節約可能です。
こうした状況を踏まえて、買取業界はフリマアプリとの差別化に注力しています。
例えば、買取店では査定に力を入れたり、まとめて売却してくれる場合は買取金額をアップしたりなどです。こうして、買取店ならではのメリットを押し出しています。
また、買取店は店舗での査定や買取に加えて、出張査定や宅配買取など利便性の高いサービスも提供しています。
特に、出張査定や宅配買取は時間や手間をかけずに買取を依頼できるため、需要の高いサービスです。
生前整理、遺品整理需要
買取業界は、生前整理や遺品整理の需要も担っています!
高齢化が進む現代において、自分自身や家族の整理整頓に関する意識が高まっているのが現状です。
また、遺品整理についても遺族がそのまま放置するのは考えづらいため、専門の業者に依頼するケースが増えています。
ただ、専門の業者へ依頼すると費用がかかってしまいます。リサイクルショップなどに持ち込めば費用はかからず、むしろ収入になるため一定の需要があるのです。
そのため、買取業界は今後も、生前整理や遺品整理の需要に応える役割を担っていくと予想されます。
デジタル化
買取業界においても、デジタル化が進んでいます!
買取業界のデジタル化は進んでおり、どんどん便利になっているのが現状です。例えば、買取業者が利用する査定アプリや、ECサイトでの販売などが挙げられます。
査定アプリについては、商品の写真をアップロードするだけで査定額を算出でき、利便性が高いです。
また、ECサイトでは商品の情報や写真を掲載し、オンライン上で販売可能です。ECサイトで販売すれば買取店は地域にとらわれず、全国的に販売を行えます。
さらに、最近では買取業界においてもAI技術を活用したシステムが開発されています。
これによって、より効率的な業務運営が可能になり、買取業界の発展が期待されています。
リユース業とリサイクル業との違い
リユース業とリサイクル業は似ていますが、それぞれ明確な定義があります。
「リユース業」とは不用品や廃品を再利用することで、廃棄物の削減や環境負荷の軽減を目的とした産業です。
具体的には、中古品やアウトレット品、リユース品などの販売が挙げられます。
一方、「リサイクル業」とは、不用品や廃品を分解、粉砕、焼却などによって再資源化し、新たな製品の生産を目的とした産業です。
リサイクル業界では、プラスチックや金属、紙などの資源を再利用し、再生紙や再生プラスチック、再生金属などを製造しています。
簡単に言えば、リユース業は「再利用」、リサイクル業は「再資源化」を目的としています。
また、リユース業は商品を再利用することによって新たな価値を創造するのが目的です。
リサイクル業は資源の循環を促進し、資源の枯渇を防止することが目的となっています。
リユース業とリサイクル業は、別々の産業です。
ただ実際には両方の概念が混在している場合もあります。そのため、両者の違いを認識しておくことが重要です。
買取業界の特性
買取業界には、さまざまな特性があります!
まず、取り扱う中古品はすべて一点物であるという特性です。買取業者は各商品の状態や需要の変化などを的確に見極め、適正な価格を提示する必要があります。
次に、買取業界では中古品の価格が常に変動するため、価格変動制であるという特性です。中古品の価格変動には需要や供給の変化、市場のトレンドなどが影響します。
そのため、買取業者は市場動向を把握し、適切な価格設定を行わなければなりません。
加えて、買取業界には偽造品や盗難品買取のリスクがあるという特性は見逃せません。
これは、偽造品や盗難品をわざと売ろうと持ってくる客や、偽造品や盗難品を扱おうとする悪徳業者が存在するためです。
そのため、買取業者は偽造品や盗難品を取り扱わない方針を徹底し、消費者からの信頼を得なければなりません。
正当な手続きを踏み、真贋を見分ける目を育てていくことが求められます。
買取業界のビジネスモデル
買取業界は不用品や中古品を買い取り、再利用・再販売するビジネスモデルです。ただ、買取業界のビジネスモデルにも、いくつか種類があります。
買取業界の主なビジネスモデルは、下記の3つです。
- 買取ニーズ
- 買取業界の仕入れチャネル
- 買取業界の販売チャネル
ビジネスモデル例を知り、買取業界について理解を深めましょう。
買取ニーズ
買取ニーズに応えるビジネスモデルです!
不要になったブランド品や家電製品などは自宅に保管していてもスペースを取るため、手放したいと思うものです。
お金になるなら売却したいと思う方が多いため、買取業界には一定の買取ニーズがあります。
また、生前整理や遺品整理などによる不要な家具や家電製品、衣服などの買取ニーズも存在します。
これらの買取ニーズに応えつつ、的確な商品調達と適正な価格設定を行うとビジネスが成立するのです。
買取業界の仕入れチャネル
買取業界の仕入れチャネルを駆使するビジネスモデルです!
買取業界は、さまざまな仕入れチャネルを活用して商品を調達します。具体的には、お客さんからの買取や古物市場、海外からの輸入などです。
それぞれ特徴があり、個人からの買取であれば相場よりも安く仕入れられる場合があります。
古物市場であれば、相場価格で大量に仕入れられます。
このように、買取業者はこれらの仕入れチャネルを適切に活用すれば、多様な商品を確保してビジネスを成立させられるのです。
買取業界の販売チャネル
買取業界の販売チャネルを駆使するビジネスモデルです!
買取業界は、さまざまな販売チャネルを活用して商品を売却します。例えば、実店舗での販売やネットショップでの販売、オークションサイトなどです。
販売先にもそれぞれ特徴があり、適切に販売チャネルを選べば効果的に利益を上げられます。
実店舗での販売であれば回転率が良く、ネットショップでの販売であれば全国のお客様に販売可能です。
このビジネスモデルでは、買取業者は適切な販売チャネルの選択が求められます。
買取業界の大手企業
買取業界には、大手企業が存在します!
買取業界の大手企業としては、下記の5つの企業が挙げられます。
- ゲオホールディングス
- ブックオフグループホールディングス
- コメ兵ホールディングス
- 甲南チケット
- バリュエンスホールディングス
ゲオホールディングスは愛知県名古屋市に本社を置く企業で、中古品売上高は業界トップクラスです。
ゲームやDVD、CDなどの買取・販売のほか、アミューズメント事業も手がけています。店舗数が多く、全国展開しています。
ブックオフグループホールディングスは神奈川県相模原市に本社を置く企業です。
書籍やCD、DVD、ゲームなどの中古品販売を手掛けています。自社での仕入れだけでなく、一般からの買取も受け付けており、多様な仕入れルートが特徴です。
コメ兵ホールディングスは愛知県名古屋市に本社を置く企業です。
中古品買取・販売事業のほか、宅配買取や出張買取サービス、家電リサイクルなどの事業を手掛けています。自社の「KOMEHYOオークション」も人気です。
甲南チケット株式会社は長野県松本市に本社を置き、スポーツやコンサートなど各種チケットの販売と買取を行う企業です。
買取の際には偽物ではないか、使用されていないかなどを徹底的にチェックし、高価買取を実現しています。
バリュエンスホールディングスは東京都港区に本社を置く企業で、ブランド品の買取専門店「なんぼや」で有名です。
オークション事業にも力を入れており、BtoBのネットオークション「STAR BUYERS AUCTION」を運営しています。
買取業界の市場規模と動向
買取業界の市場規模は、年々拡大傾向です!
環境省が発表しているデータによると、2021年のリユース市場規模は2018年に比べて約4.8%(約1,556億円)増加しています。
コロナ禍で市場規模を拡大している業界は珍しく、2015年から2018年にかけてもリユース市場規模は拡大しています。
これは中古品の価値を認める消費者が増え、リユース市場が成熟してきたのが要因でしょう。
また、不要な中古品を手軽に売却できるフリマアプリの普及も、買取業界の市場規模の拡大に寄与しています。
買取業界の動向としては、ネットを活用した買取や出張買取など、より手軽に買取サービスを提供する動きが増えています。
また、リユース市場の成熟により、価値の高い中古品を扱う高価買取専門店や、特定ジャンルの中古品に特化した買取店も増加傾向です。
さらに、持続可能性や環境問題に対する意識の高まりから、エコロジー志向の買取店も注目を集めています。
買取業界は今後も成長が見込まれる市場です!
買取業界で成功するコツ
買取業界で成功するには、いくつかコツを知っておく必要があります。買取業界で成功するコツは、下記の3つです。
- 集客に注力する
- 接客スキルを身に付ける
- 在庫管理を入念に行う
買取業界に関わっている方、これから関わろうとしている方は、必ずチェックしておくべき内容です。ぜひ参考にしてください。
集客に注力する
集客は重要なポイントです!
買取業界で成功するためには、まず集客に注力しましょう。集客ができなければ、どのような商品があっても利益をあげられません。
特に、買取店舗の立地や看板など、外見的な部分は非常に重要です。目に留まるような立地や看板であれば、集客が見込めます。
また、今の時代、SNSやインターネットを駆使するのも重要です。
店舗には足を運ばずに、インターネット上で買取を完結させるケースも増えています。
自社のサービスや特徴をアピールし、多くの人々の目に留まるようにしましょう。
接客スキルを身に付ける
買取業界でも、接客スキルは重要です!
買取業界で成功するためには、接客スキルも磨かなければなりません。買取業界では、お客様との信頼関係が非常に重要です。
お客様から商品を買い取らせてもらうには、スタッフとのコミュニケーションが良好でなければなりません。
接客がダメだと、売ってくれないケースもあります。
そのため、接客スキルを高め、お客様に対する丁寧な対応を心がけることが重要なのです。
在庫管理を入念に行う
在庫管理には気を配りましょう。
在庫管理を入念に行うと、買取業界で成功しやすくなります。買取業界では商品が1点ものであるため、在庫管理が失敗すると大きな損失を被ってしまいます。
適正に在庫管理を行えれば、買取価格を適正に設定でき、在庫の回転率を高められるのです。
また、在庫管理を入念に行うと、現在の自社の状況が正確に分かります。
買取業界に関わらず、事業で成功するためには自社の状況を正確に把握している必要があります。在庫管理は、客観的に自社を把握するのに役立つのです。
買取業界で成功するにはフランチャイズが有利
買取業界で成功したい方、買取業界初心者の方には、フランチャイズでの開業をおすすめします。
なぜなら、買取業界で独立開業する場合、独自のブランド力を築くには長い時間と多額の費用が必要です。
フランチャイズであれば、すでに確立されたブランド力を借り、はじめから集客力や信頼性が高い状態で開業できます。
また、フランチャイズ加盟するメリットとして、各種サポートやシステムも魅力的です。
例えば、研修制度や広告宣伝費の負担、マニュアルやシステムの提供などです。
独立開業では自己負担が必要な部分ですが、フランチャイズ加盟店ではサポートを受けられます。
これにより、初期投資や運営資金の負担を減らし、経営リスクを抑えられるのです。
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買取業界についてまとめ
買取業界は日本の高い退蔵率や生前整理、遺品整理などの需要から、今後も伸びる市場であると考えられます。
ただ、フリマアプリとの差別化やデジタル化など、多様化するニーズに応えるためにはビジネスモデルの把握が求められるのが現状です。
また、在庫管理や集客、接客スキルなど、成功するためには細かなところにも気を配る必要があります。
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