リユース業界の市場規模推計2022の発表では、2021年の市場規模は前年比11.7%増となっています。
コロナ不況といわれている中で規模が拡大していることにより、今注目されている業界です。
「リユース業界ってどんな会社があるの?」「業績ってどうなの?」と気になるかたもいるでしょう。
この記事では、リユース会社10年経営実績のあるせきえもんが、リユース業界の企業をランキング方式で解説していきます。
リユース業界が気になる方やこれから参入を検討している方は、参考にしてください。
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【2024年版】リユース業界売上ランキング10社
リユース業界売上ランキング内容は以下の通りです。
企業 | 第1位 ゲオホールディングス | 第2位 ブックオフ ホールディングス | 第3位 コメ兵ホール ディングス | 第4位 甲南チケット | 第5位 バリュエンス ホールディングス | 第6位 一風騎士 | 第7位 大黒屋 | 第8位 バイク王&カンパニー | 第9位 BuySell Technologies | 第10位 エーツー |
売上 | 1,684億円 | 909億円 | 711億円 | 599億円 | 525億円 | 285億円 | 282億円 | 266億円 | 248億円 | 245億円 |
事業 | ・グルグループ会社の経営企画・管理 ・子会社の管理業務受託ープ会社の経営企画・管理 ・子会社の管理業務受託 | グループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務 | ・ブランド・ファッション事業 ・タイヤ・ホイール事業 ・グループの経営計画 ・事業推進サポート・管理 | チケット買取・販売 | ・グループ全体の経営 ・マネジメント強化 ・戦略立案・策定、企業価値の最大化 | ・ブランドバッグ・高級腕時計 ・ブランドジュエリー・宝石の販売 ・買取・卸・輸出入 | ・ブランド品、時計、宝石、貴金属、金券の買取と質屋 | ・中古バイク販売・買取 | ・買取・販売を一貫して提供する総合リユースサービス | ・メディアリユースショップの直営事業 ・メディアリユースショップのFC事業 ・インターネット通販でのメディアリユース事業 ・卸売り ・データ販売業務 |
店舗数 | 1,765店舗 | 409店舗 | 135店舗 | 33店舗 | 133店舗 | 11店舗 | 192店舗 | 68店舗 | 10店舗 | 104店舗 |
セールスポイント | 全ての商材を取り扱っている | リサイクル業態に強い | ブランド事業に強い | 金券・株主優待券・商品券を専門に取り扱っている | 店舗拡大に尽力・ネット集客に強い | 入り口から出口まで一気通貫している | 有名老舗ブランド買取店 | 他社と比べて単価が高く利益率も違う | 出張買取を中心とした業態 | 中古ボビー、中古品販売の最大手 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
このように、有名な企業から名前も聞いたことがない企業もあるでしょう。
ここでは、ランキング10社を詳しく解説していきます。
第1位:ゲオホールディングス
企業 | 株式会社ゲオホールディングス |
売上 | 1,684億円 |
事業 | ・グループ全体の経営・マネジメント強化 ・戦略立案・策定、企業価値の最大化 |
店舗数 | 133店舗 |
セールスポイント | 店舗拡大に尽力・ネット集客に強い |
詳細 | 公式HP |
株式会社ゲオホールディングスは、ゲオやセカンドストリートなどを運営する企業です。
2021年のリユース業の売上は1,684億円、業界でも圧倒的なランキング1位の売上実績を作っています。
主はリサイクル事業ですが、子会社がブランド商品を取り扱うなど総合的な商材を買取・販売しているリユース企業です。
第2位:ブックオフホールディングス
企業 | ブックオフグループホールディングス株式会社 |
売上 | 909億円 |
事業 | グループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務 |
店舗数 | 409店舗 |
セールスポイント | リサイクル業態に強い |
詳細 | 公式HP |
ブックオフホールディングスは、ブックオフなどを運営する会社です。
ブックオフは中古本チェーン店で有名ですが、現在は家電や家具も取り扱うリユース事業も展開しています。
主にリサイクル事業で成功しており、2021年の売上高は909億円、ランキングでは第2位です。
第3位:コメ兵ホールディングス
企業 | 株式会社コメ兵ホールディングス |
売上 | 711億円 |
事業 | ・ブランド・ファッション事業 ・タイヤ・ホイール事業 ・グループの経営計画 ・事業推進サポート・管理 |
店舗数 | 135店舗 |
セールスポイント | ブランド事業に強い |
詳細 | 公式HP |
株式会社コメ兵ホールディングスは、KOMEHYOやBRANDOFF LIMITEDを運営する企業です。
海外にも展開しており、店舗数は135店舗となっています。
コメ兵ホールディングスはブランド業態に強く、リユース業界でも最大手です。
売上高711億円、ブランドだけでここまでの業績を得てるのは独自の流通経路が強いからだと考えられます。
第4位:甲南チケット
企業 | 株式会社甲南チケット |
売上 | 599億円 |
事業 | チケット買取・販売 |
店舗数 | 33店舗 |
セールスポイント | 金券・株主優待券・商品券を専門に取り扱っている |
詳細 | 公式HP |
株式会社甲南チケットは、チケット買取・販売をメインにしている会社です。
売上高は599億円とリユース業界のランキングでは第4位、チケット買取業界では有名な企業となっています。
とはいえ、リユース業界の中でチケット分野は流通も多く売上を上げやすいです。
そのため、利益率については他社と比べるとランキングは低くなります。
第5位:バリュエンスホールディングス
企業 | バリュエンスホールディングス株式会社 |
売上 | 525億円 |
事業 | ・グループ全体の経営 ・マネジメント強化 ・戦略立案・策定、企業価値の最大化 |
店舗数 | 133店舗 |
セールスポイント | 店舗拡大に尽力・ネット集客に強い |
詳細 | 公式HP |
バリュエンスホールディングスは、なんぼやを運営している企業です。
ここ最近では、株式会社NEO-STANDARDを買収した企業として注目されています。
なんぼやでの国内事業はネット集客に強いのが特徴的です。また店舗拡大に尽力しており、海外にも店舗展開をしております。
売上高もリユース業界では、ランキング第5位と勢いのある企業です。
第6位:一風騎士
企業 | 一風騎士 |
売上 | 285億円 |
事業 | ・ブランドバッグ・高級腕時計 ・ブランドジュエリー・宝石の販売 ・買取・卸・輸出入 |
店舗数 | 11店舗 |
セールスポイント | 入り口から出口まで一気通貫している |
詳細 | 公式HP |
一風騎士は、ウォッチニアンや銀蔵を運営している企業です。
現在は会社名を一風騎士から、ウォッチニアングループ株式会社に変更しています。
一風騎士はブランド業態をメインで売り買いしており、オークションまで運営している企業です。
ランキングがここまで上がった理由としては、買取店からオークションまで一気通貫している体制がポイントとなっています。
第7位:大黒屋
企業 | 大黒屋 |
売上 | 282億円 |
事業 | ・ブランド品、時計、宝石、貴金属、金券の買取と質屋 |
店舗数 | 192店舗 |
セールスポイント | 有名老舗ブランド買取店 |
詳細 | 公式HP |
大黒屋は有名老舗ブランド買取店です。
質屋や外貨両替などもおこなっており、リユース業界以外もおこなっています。
店舗数は192店舗、有名老舗ということもあり知名度も高く、2021年の実績売上は282億円の結果です。
とはいえ、昨年はランキング第4位だったため順位は昨年より落ちています。
第8位:バイク王&カンパニー
企業 | バイク王&カンパニー |
売上 | 266億円 |
事業 | ・中古バイク販売・買取 |
店舗数 | 68店舗 |
セールスポイント | 他社と比べて単価が高く利益率も違う |
詳細 | 公式HP |
バイク王&カンパニーは、中古バイクを買取・販売するTVでも有名な企業です。
ここ最近では、子会社でブランド品買取事業を始めるなど、中古バイク以外も展開しています。
2021年の実績売上は266億円、ランキング第8位です。
しかし、他社と比べてバイクという単価が高い商品を取り扱っているため、少ない販売実績でも売上を残せたと予測されます。
また、利益率でもブランドやリサイクル業態とは異なるため、年間粗利額では同等の順位ではないでしょう。
第9位:BuySell Technologies
企業 | BuySell Technologies |
売上 | 248億円 |
事業 | ・買取・販売を一貫して提供する総合リユースサービス |
店舗数 | 10店舗 |
セールスポイント | 出張買取を中心とした業態 |
詳細 | 公式HP |
BuySell Technologiesは、出張買取を中心した業態で、今一番売上利益が伸びている企業です。
また、最近ではWAKABAを買収したとして話題になっています。
WAKABAですが、決して業績が悪く買収されたわけではありません。合併することで更なる成長を狙っている可能性が高いです。
また、時価総額が株式市場で、リユース業界の中でも評価されていることから今注目のリユース会社だといえます。
第10位:エーツー
企業 | 株式会社エーツー |
売上 | 245億円 |
事業 | ・メディアリユースショップの直営事業 ・メディアリユースショップのFC事業 ・インターネット通販でのメディアリユース事業 ・卸売り ・データ販売業務 |
店舗数 | 104店舗 |
セールスポイント | 中古ボビー、中古品販売の最大手 |
詳細 | 公式HP |
株式会社エーツーは、駿河屋を運営する企業です。
中古ボビーや中古品販売に強く、業界の中では最大手となっています。
店舗数も104店舗、店舗数も多いことから売上245億円、ランキングでは10位の結果です。
リユース業界ランキングは2021年と比べてどう変化した?
2021年と2022年のランキングを比較した表は以下の通りです。
比較した結果、売上が伸びている企業もあれば新たに順位に参入している店舗もあります。
商品を確認してみると、リサイクル業態ではなくブランド業態を取り扱っている企業が昨年と比べ伸びている状況です。
また、コロナの影響で出張買取を利用する消費者も増加していることが伺えます。
順位についても老舗店舗といわれる大手企業が衰退し、新たな企業がランキング上位に参入している状況です。
このことから、2024年のランキングでは勢いのある企業が、順位を上げてくるのではないかと予測されるでしょう。
リユース業界の現状と将来性は?
リユース業界は毎年成長を続け、リサイクル通信の発表では12年連続で市場規模も拡大中です。
とはいえ、脅威となるものもあります
ここでは、リユース業界の現状と将来性について解説していきます。
現状
リサイクル通信によると、2021年におけるリユース業界の市場規模は約2.7兆円、前年比11.7%の結果です。
12年連続で市場規模も拡大しており、2022年の結果では3兆円を超えてくるかもしれません。
ここまで成長を続けている理由として、CtoCサービスの影響で消費者が中古品に対する抵抗感は薄れているためです。
サービスを利用することで中古品に対する価値が上昇しており、リユースを「賢い買い方」だと捉える方が多くなっています。
また、多くの買取店でネットや出張買取など店舗以外でのサービスを開始する企業が増加したことも成長の1つです。
コロナの影響で外出を自粛する方もいますが、店舗以外のサービスを利用する方が増えています。
そのため、リユース品を売買する経験人口も拡大しているのが現状です。
ネットオークション市場の将来性が脅威
メルカリやネットオークションを利用する方は、毎年増加傾向です。
経済産業省の統計では、CtoCのEC市場の市場規模は以下の通りだと発表されています。
年度 | 2019 年 | 2020 年 | 前年比 | 2021年 | 前年比 |
売上 | 1兆7,407億円 | 1兆9,586億円 | 12.5% | 2兆2,121億円 | 12.9% |
このように、毎年伸び率も増加傾向であり、個人間の取引は勢いを増しています。
増加理由として、リユース業者を介するより低価格でやり取りできるためです。
とはいえ、個人間の取引では偽物や盗品を扱うリスクは高くなります。
しかし、リスクより価格を選ぶ方も多く、ネットオークションやフリマアプリは今後もリユース業界への脅威になるでしょう。
日本の家庭には隠れ資産がたくさんある!
日本の家庭で捨てられるゴミの中で、価値があるといわれるものの価格は7.6兆円といわれています。
価値のある7.6兆円の中で、顕在しているものと潜在しているものがあり、内訳は以下の通りです。
顕在市場 | 2.1兆円 |
潜在市場 | 5.5兆円 |
合計 | 7.6兆円 |
顕在市場とは、価値ある不用品を現在利用している市場をいいます。
残り5.5兆円の潜在市場は、いまだ利用されていない価値ある商品です。
数字からみても、需要があるものが多数存在し、日本の家庭には隠れ資産はたくさんあります。
リユース業界の年収は?
「急成長しているのはわかったけど、年収を知りたい」と気になっている方もいるでしょう。
ここでは、リユース業界の年収について解説していきます。
企業への就職した場合と独立した際の2つのパターンで解説していきますので、気になる方は確認していきましょう。
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企業への就職
リユース業界へ就職した場合の年収は以下の通りです。
項目 | 年収 |
未経験 | 300万~400万円 |
事業責任者・FCコンサルなど | 1,000万円以上可能 |
未経験でスタートした場合の年収は、300万〜400万円程度です。
経験を積み、数字にコミットして上を目指した場合は1,000万円以上も可能です。
また、事業責任者やFCがある企業でコンサルを任されることになれば、さらに収入も増えていきます。
コロナ不況で収入が減る企業も増えてますが、リユース業界での就職は稼ぎやすいです。
また、紹介した年収については、マクサスに就職すれば頑張り次第で実現できます。
独立
独立した場合の年収は、個人差によりますが1,000万円以上は可能です。
とはいえ、未経験でスタートした場合、失敗や赤字になるリスクもあります。
もしもリユース業界で独立するなら、ノウハウやサポートがあるFC加盟がおすすめです。
買取マクサスのFCに加盟した際の、月間収益を例にあげると、詳細は以下の通りとなっています。
売上高 | 2,970,000 |
仕入れ | 891,000 |
粗 利 | 2,079,000 |
広告費 | 200,000 |
ロイヤリティ | 200,000 |
人件費 | 100,000 |
家 賃 | 100,000 |
備品・雑費 | 100,000 |
利 益 | 1,279,000 |
このように月間120万円、年収で1,000万円以上を稼ぐことが可能です。
リユース業界のおさらい
リユース業界とは、使用しなくなった家具や古着などの古物を再利用して販売、買取する業界です。
ただし、自動車についてはリユース業界の取り扱いに含まれません。
また、同じような意味でリサイクルという表記があります。
リサイクル、リユースは2000年に制定された循環型社会形成推進基本法で広まりました。
同じような意味ですが、リユースは再使用/再利用、リサイクルは再資源化をさす言葉として使用されています。
リユース業界ランキングまとめ
この記事ではリユース業界のランキングについて解説していきました。
ランキング1位はゲオ、2位はブックオフの結果です。
また、昨年と比べランキング順位にも変動がありました。
新たにランキング10位に入る企業から、昨年より順位を下げた店舗もあります。
新たにランキング入りした企業の中には、出張買取に力を入れるなど他社と差別化ができた結果だといえるでしょう。
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