高齢化社会の到来により、遺品整理業の需要が急増しています。
需要のある遺品整理業に興味はあるけれど、開業の仕方などがよくわからない方もいるのではないでしょうか。
結論を先に言いますが、フランチャイズの場合は開業から成約までのハードルが低く売上を立てやすいです。
しかし正しい知識がない状態で開業しても、成功することはありません。
本記事では、遺品整理業のフランチャイズ開業方法、年収などについて解説します。
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遺品整理の業界規模はどれくらい?
遺品整理業界の市場規模は、表面化されていないニーズも含めた場合に、3800億円規模になるとも言われています。
大きな市場規模の裏には、高齢者世帯の増加が関係しています。
遺品整理業は、需要にマッチした成長余力が非常に高いビジネスモデルです。
遺品整理の業務内容
遺品整理の業務とは、仕分けから廃棄処理まで文字通り遺品をすべて整理することです。
遺品整理の業務内容は、大きく下記の2つに分けることができます。
- 一般的な遺品整理
- デジタル遺品整理
一般的な遺品整理
遺品整理の業務を5つに分けたので、順番に解説していきます。
①不用品や家財の回収
高齢者や女性が家具などを運び出そうとしても、なかなか困難です。
そのため遺品整理業者が、家財などを丁寧に運んだり処分・回収したりします。
②清掃
孤独死などがあった現場では、物理的・心理的にも親族の方による清掃は難しいです。
そのため遺品整理業者が、特殊な清掃をすることもあります。
③遺品の供養
遺品の種類によっては、親族の方がそのまま処分することに抵抗があります。
そのような場合には、遺品整理業者が遺品供養をすることもあります。
④部屋や建物の解体
現場によっては、更地にせざるを得ない状況も少なくありません。
遺品整理業者が、部屋や建物を解体することもあります。
⑤遺品の買取
遺品の中には貴金属など、経済的価値がある物が出てくることも多いです。
遺品整理業者が買い取りをすることもあります。
上記は、一般的な遺品整理業務の一部です。
デジタル遺品整理
デジタル遺品とは、故人が使用していたパソコンやスマートフォンなどに残したデータのことです。
具体的にデジタル遺品とは、下記のものになります。
- 家族などが写っている写真
- メール文書
- ネットバンクや証券などの情報
- ブログなどのSNS
- SDカードやUSBメモリのデータ
- 通信販売サイトで登録した内容
データの削除が不十分のまま処分をしてしまうと、大事な情報が盗まれる可能性があります。
そのために遺品整理業者は、最悪のケースを防ぐためにも、デジタル遺品の情報を取り出したり処理をしたりします。
フランチャイズによる遺品整理の開業手順
フランチャイズによる遺品整理の開業手順について、下記2つを解説していきます。
- 本部の説明会に参加し、事業内容やフランチャイズについて説明を受ける
- 加盟審査後、契約を締結し開業する
本部の説明会に参加し、事業内容やフランチャイズについて説明を受ける
始めにフランチャイズ本部に問い合わせをして、説明会に参加しましょう。
説明会では遺品整理業の内容や、フランチャイズのシステムについて詳しく教わることが可能です。
企業の中には、実際に店舗の見学をさせてくれる所もあります。
またロイヤリティや加盟費の有無については、会社によって異なるためよく確認しなければいけません。
加盟が前向きに進みそうであれば、申込をします。
加盟審査後、契約を締結し開業する
加盟審査が完了してから契約する際には、加盟金の支払いが必要な企業もあるようです。
契約を交わせば、遺品整理業務のスタートとなります。
加盟先によっては、開業支援が受けられる所もあるようです。
また本部に加盟申し込みをしてから、事業対象エリアを決めるなど、ある程度の時間がかかります。
そのためフランチャイズによる開業は、時間に余裕をもって始めましょう。
フランチャイズ加盟時の開業資金やロイヤリティなどの費用
フランチャイズ開業にかかる資金は、数百万円程度となっているようです。
また加盟金とは別に、フランチャイズではロイヤリティを本部に収める所もあります。
ロイヤリティは支払うことで、本部のブランドやノウハウを利用できるため、決して損ではありません。
フランチャイズの遺品整理の年収
フランチャイズで遺品整理業を開業した場合の年収は、平均500万円程度となります。
軌道に乗るまでは、年収300万以下となることもあるようです。
しかし遺品整理業は、複数現場での作業を同時進行できるようになると、年収増加の可能性も大いにあり得ます。
特殊清掃や第三者への販売体制を整えた場合、年収1000万円を超えることもあるので、夢のある仕事ではないでしょうか。
フランチャイズで遺品整理を開業するメリット
フランチャイズで遺品整理業を開業するメリットは、下記の2つです。
- 世間の認知度が高く制約へのハードルが低い
- 顧客に安くサービス提供が行える
世間の認知度が高く成約へのハードルが低い
フランチャイズ化している会社は、広告に力を入れていたり、お金をつぎ込んでいたりすることが多いです。
そのため世間の認知度が高く、営業力に自信がない人でも成約へのハードルは低いと言えるでしょう。
また加盟先によっては、同行研修などの営業サポートを行っている会社もあります。
つまり遺品整理業をフランチャイズで開業することで、収益化が比較的に容易となります。
顧客に安くサービス提供が行える
フランチャイズ化していると、顧客に安い価格を提供しやすいこともメリットとなります。
まずフランチャイズ化している会社では、リユース品の売り先として、多くの販売ルートを持っていることが多いです。
そしてリユース品の売上は、遺品整理の代金と相殺することが一般的となります。
結果としてリユース品が売れるほど、お客様の負担する金額は少なくなり、顧客の増加を期待することができます。
フランチャイズで遺品整理を開業するデメリット
フランチャイズで開業をする難点としては、利益が取りにくいことです。
まずフランチャイズに加盟するためには、最初に数百万程度の加盟費を払うことが大半となります。
さらにフランチャイズへ加盟をすると、企業の名前を借りる代わりにロイヤリティが本部に徴収されます。
ロイヤリティの支払いで、収入が減ってしまうこともあります。
しかし個人がゼロから開業することは、集客方法などの問題もあり難しいのも現状です。
参考:経済産業省「フランチャイズ・チェーン事業経営実態調査報告書」
遺品整理業はフランチャイズだと開業しやすい!
遺品整理業は成長余力の高い、年収1000万円を狙えるビジネスです。
またフランチャイズで開業することにより、営業サポートや企業の恩恵を受け、収益化が容易となります。
個人での開業は、集客が難しく収益が上がりにくいようです。
フランチャイズで開業するデメリットとしては、加盟金やロイヤリティの支払いにより、利益が取りにくいことです。
しかしロイヤリティの支払いなどは、本部のブランドやノウハウを利用できるため決して損ではありません。
まずはフランチャイズの説明会に一度行き、話を聞いてみてはいかがでしょうか。