遺品整理士で開業するときに、助成金がもらえる場合があります!
遺品整理士で開業するときには、ある程度まとまった開業資金が必要になります。しかし、開業資金が準備できない人も多いです。
使える助成金を知っていると、開業時に資金の足しにできます。
本記事では、遺品整理士の開業でもらえる補助金・助成金、開業するのにかかる費用を解説します。
最後にはよくある質問にも回答しているので、遺品整理士で開業を検討している人は、参考にしてください。
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遺品整理士で開業する方法は2パターン
遺品整理士で開業する方法は、下記の2パターンあります。
- 自己資金で開業
- フランチャイズ契約にて開業
それぞれメリット・デメリットがあるため、遺品整理士で開業を考えている人は把握しておきましょう。
自己資金で開業
自己資金が準備できれば、すぐに開業できます!
自己資金を用意して、イチから自分で開業する方法です。周りに経験者がいたり、ある程度ノウハウがあったりする人に合っています。
自分のペースで進められたり、売上がすべて自分の利益になったりするのがメリットです。
経費や売上など、すべて自分の仕事次第でコントロールできます。しかし、サポートがないため集客などは自分で行う必要があり、初心者の人にはおすすめできません。
自分の能力に自信がある人は、検討してみましょう。
フランチャイズ契約にて開業
フランチャイズ開業も方法の一つです。
フランチャイズ加盟店を募集している企業と、フランチャイズ契約を結んで開業する方法です。
さまざまなサポートを受けられるため、初心者の人でも安心して開業できます。
フランチャイズ開業だと、手厚い開業前研修や大手の看板を使った集客力などの魅力があります。
ただ、加盟金や月ごとのロイヤリティを支払う必要があり、費用をがかさんでしまうのがデメリットです。
加盟金やロイヤリティは必要ですが、未経験からでも開業できるくらいの研修やサポートが受けられます。
初心者の人には、フランチャイズ契約がおすすめです。
遺品整理業で開業するのに必要な資格・許可
遺品整理士で開業するときには必ず必要だったり、あると便利だったりする資格・許可があります。
遺品整理業で開業するのに必要な資格・許可は、下記の4つです。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 古物商許可
- 遺品整理士
- 遺品供養士
遺品整理士で開業を検討している人は、必ず把握しておきましょう。
一般廃棄物収集運搬業許可
取得方法 | 各市町村に必要書類を提出 |
費用 | 10,000円 |
条件 | 各市町村から許可を受ける |
申請場所 | 各市町村 |
取得期間 | – |
一般廃棄物収集運搬業許可があると便利です!
一般廃棄物収集運搬業許可は、遺品整理をして出た不用品を収集・運搬するときに必要な資格です。各市町村に、必要な書類や手数料を提出して申請します。
必ず取得しておく必要がありますが、現実的には新規で取得するのは難しいです。取得できない場合は、許可を取得している業者と提携する必要があります。
古物商許可
取得方法 | 管轄の警察署へ必要書類を提出 |
費用 | 19,000円 |
条件 | 管轄の警察署から許可を受ける |
申請場所 | 管轄の警察署 |
取得期間 | – |
古物商許可を持っていると、仕事の幅が広がります!
古物商許可は、古物を売買するのに必要な許可です。遺品整理士に必ず必要な許可ではありませんが、不用品買取を行う場合は取得する必要があります。
遺品の中に、リサイクルできるものがあるケースは多いです。買取できる遺品整理士は貴重なため、古物商許可は取得しておくことをおすすめします。
遺品整理士
取得方法 | 試験に合格する |
費用 | 35,000円 |
条件 | 講義を受ける |
申請場所 | 一般社団法人・遺品整理士認定協会 |
取得期間 | – |
遺品整理士を持っていると、信頼度がアップします!
遺品整理士は一般社団法人・遺品整理士認定協会の認定資格で、遺品整理の知識があることを示す資格です。
講義を受けて、合格すると取得できます。必要な費用は、受講料と2年間分の会費料を合わせた30,000円です。
遺品整理業社には、悪徳業者がいるのも事実です。遺品整理士の資格を持っていると信頼度が上がるため、他社との差別化ができます。
遺品供養士
取得方法 | 筆記試験に合格する |
費用 | 16,200円 |
条件 | 講習を受ける |
申請場所 | 一般社団法人「遺品供養カルチャーサポート」 |
取得期間 | – |
遺品供養士は、供養に関する知識を持っていることを証明します!
遺品供養士は、一般社団法人「遺品供養カルチャーサポート」が取り扱っている資格です。
遺品整理を含め、遺品の供養に関する知識を学べます。必要な費用は、受講料と会員登録料を合わせた16,200円です。
遺品供養士を持っていることで、より質の高いサービスを提供できます。信頼度にもつながるため、余裕があれば取得しておきましょう。
遺品整理士として開業するときの助成金や補助金
遺品整理士として開業するには、独立でもフランチャイズでもまとまった開業資金が必要です。使える助成金や補助金を知っておくと、開業時の足しにできます。
- 助成金
- 補助金
上記2つに分けて、遺品整理士として開業するときに使える制度を解説します。助成金や補助金を検討している人は、把握しておきましょう。
助成金
助成金は、厚生労働省で取り扱われている事業者に対しての助成制度です。
助成金は、決められている条件をクリアすれば受けられます。遺品整理士として開業するときに、主に受けられる助成金は下記のとおりです。
名称 | 内容 |
---|---|
特定求職者雇用開発助成金 | 満65歳以上の離職者をハローワーク等の紹介で、1年以上継続して雇用する場合に受け取れる助成金 |
キャリアアップ助成金 | 非正規雇用の従業員を、正社員登用などを行った場合に受け取れる助成金 |
地域中小企業応援ファンド | 地域貢献性が高い新事業に取り組む中小企業が受け取れる助成金 |
労働移動支援助成金 | 再就職援助計画などの対象者を、離職後3か月以内に期間の定めのない労働者として雇用した際に受け取れる助成金 |
トライアル雇用奨励金 | 仕事が見つからない求職者を、一定期間試行雇用した場合に受け取れる助成金 |
雇用調整助成金 | 経済上の理由により事業縮小を迫られた雇用者への休業手当や賃金などの助成として、受けられる助成金 |
高齢者雇用開発特別奨励金 | 65歳以上の離職者を雇用した場合に受けられる助成金 |
さまざまな条件があるため、自身が受け取れるか確認しておきましょう。
補助金
補助金は、国や地方公共団体が一部補助してくれるお金です。
補助金は最大200万円受け取れます。遺品整理士として開業するときに、主に受けられる補助金は下記のとおりです。
名称 | 内容 |
---|---|
創業・事業承継補助金 | 新たな需要や雇用の創出を促し、経済の活発化を目的とした補助金 |
創業補助金(創業促進補助金) | 産業競争力強化法にもとづく認定市区町村で創業し、新規での1名以上の社員を採用するともらえる補助金 |
補助金も申請方法や条件が決まっているため、確認しておきましょう。
遺品整理士として開業するのにかかる費用
遺品整理士として開業するには、費用の把握が必要です。かかる費用を、下記2つの開業方法に分けて解説します。
- フランチャイズで開業する場合
- 自己資金で開業する場合
開業費用がそのくらいかかるかを知らないと、スタートからつまずいてしまいます。遺品整理士で開業を検討している場合は、必ずチェックしておきましょう。
フランチャイズで開業する場合
フランチャイズ開業の場合は、170~550万円必要です!
フランチャイズ開業の場合は設備費や備品費などの諸費用に加え、フランチャイズ本部に支払う加盟費や研修費が費用として挙げられます。
諸経費は100~300万円ほど必要です。フランチャイズ本部へ支払う金額は本部によって変わりますが、開業時は70~250万円ほど準備しておきましょう。
自己資金で開業する場合
自己資金開業の場合は、100~300万円ほど必要です!
自己資金で開業する場合は、かかる費用は工夫次第で変わります。項目としては、家賃や車両代、予備費などです。
開業後はすぐに収入が入ってくる保証はないため、数カ月無収入でも大丈夫なほどの蓄えは持っておきましょう。
遺品整理士によくある質問
最後に、遺品整理士によくある下記の質問に回答していきます。
- 個人事業主でも開業できる?
- 必要な資格はありますか?
- 助成金や補助金の見つけ方は?
遺品整理士を検討している人は、開業前にチェックしておきましょう。
個人事業主でも開業できる?
個人事業主でも開業できます!
遺品整理士は個人事業主としても開業できます。しかし、フランチャイズで得られるサポートや集客力がないため、工夫は必要です。
個人事業主で遺品整理士を目指す人には、メンタルの強さと体力が必要です。自身がない人は、フランチャイズ加盟も検討しましょう。
必要な資格はありますか?
必要な資格はあります!
遺品整理士をやっていく上では、一般廃棄収集運搬業許可と古物商許可は必要です。
遺品整理士は必ず必要ではありませんが、持っていると信頼度が上がり仕事を受けやすくなります。
助成金や補助金の見つけ方は?
厚生労働省や各自治体のホームページをのぞいてみましょう!
国や各地方自治体では、様々な助成金や補助金が用意されています。厚生労働省や各自治体のホームページに載っているので、一度のぞいてみましょう。
助成金や補助金には、取得方法や利用条件などが記載されています。自身が使えるかは、利用前に確認しておきましょう。
遺品整理士で開業するときは助成金をうまく活用しよう!
遺品整理士で開業するときには、補助金や助成金が使えます!
開業時にはまとまった開業資金が必要なため、準備できそうにない人は一度チェックしておきましょう。
また、遺品整理士として開業するには、必要な資格があります。知らなかったということがないよう、確認しておきましょう。
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