遺品整理が儲かるといわれる理由や年収などを徹底解説します。
遺品整理は、昨今の少子高齢化や核家族化に伴い、需要が増えている職業です。
これまでは、親が亡くなった時には身内で遺品を整理するのが一般的でした。
しかし、遺品を片付ける時間がとれないという方も増え、代わって遺品整理専門の業者の需要が急増しています。
このような社会的背景もあり遺品整理は、稼ぎやすい職業といわれるようになりました。
遺品整理は、今後ますます需要が増えていきます。
本記事では遺品整理業が儲かると言われる理由や年収相場を解説し、フランチャイズと独立で儲かる開業スタイルを徹底比較します。
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遺品整理とは?どんなことをするの?
遺品整理とは、亡くなった方の遺品を必要なものと不用品とに仕分け、整理する職業です。
業者によっては、ご家族からの依頼で不用品を買取りして販売する所もあります。また、ハウスクリーニングや家屋の解体などを行うこともあります。
そもそも遺品整理とは?
そもそも遺品整理とは、故人が生存中に所有していた荷物を整理・処分することです。
遺族のご意向に従って、大切な遺品を形見としてとっておくもの、買取るもの、処分するものなどに分類します。
遺品整理とは、故人の荷物を整理・処分する仕事です。
そのため遺品整理業者は、単に不要な物を処分する仕事ではありません。
どれだけ故人や遺族の気持ちに寄り添い遺品を大切に取り扱うかという、サービスの質が問われる仕事です。
遺品整理の具体的な業務内容
遺品整理の業務内容は5つの項目に分けられます。
遺品整理の具体的な業務内容は以下の5つの項目です。
- 分別
- 査定
- 搬出
- 処分
- 清掃
それでは、ひとつずつご説明します。
1. 分別
遺品を、とっておく品・処分する品・供養する品などに仕分けします。
2.査定
遺品の中で買取り可能な品を査定します。遺族から買取りを依頼された場合、査定して買取ります。
買取りが出来ると遺族の方から喜ばれます。
3.搬出
分別作業がすべて終わったら、処分品を運び出して部屋を片付けます。
4.処分
運び出した遺品を処分します。
処分する際は、作業を行った自治体で取り決められたゴミ出しのルールをきちんと守って行います。
5.清掃
部屋からの搬出が終わったら、最後に簡単な部屋の掃除(掃き掃除)をします。
遺品整理の収入事情
遺品整理は大変な仕事でもありますが、やりがいのある仕事でもあります。
どのくらいの年収になる?また、遺品整理は儲かるといわれる理由を解説いたします。
遺品整理業者の平均収入はどのくらい?
遺品整理士として独立起業した場合の年収は、600万円~1,800万円ほど得る事が可能です。
遺品整理1件当りの売上相場は約10万円~30万円です。
1ヶ月に20件の依頼があった場合、経費を差し引いても1ヶ月の利益は100万円~300万円になります。
また遺品整理をしていると、遺族から遺品の買取りを依頼される場合があります。
買取も出来ると、さらに収入が増えます。
遺品を買い取りネットオークションなどで販売することで、さらに利益を増やすこともできます。
買取り・販売まで行った場合の年収は、事務所などの経費を差し引いても600万円~1,800万円くらいになります。
なぜ遺品整理は儲かるといわれるのか?
遺品整理が儲かるといわれる理由は、現代の日本が抱えている高齢化問題にあります。
高齢化は、今後ますます進むと言われています。
総務省統計局のデータによると、65歳以上の高齢者は総人口の3割近くを占めていました。
そして、今後もますます増えていく事が見込まれている状況です。
さらに核家族化も伴い、親の遺品を処分したり掃除をする時間が取れないという方は多くいらっしゃいます。
核家族問題もあり、遺品整理を業者に依頼される方が増えています。
遺品整理は今後も引き続き需要が増え、拡大する市場です。
遺品整理業の始め方
遺品整理業を始めるには許可が必要です。
また、必ず必要ではないけれどあった方が仕事の依頼を受けやすくなる資格もあります。
それでは、どういう許可や資格が必要なのかについてご紹介します。
遺品整理業には一般廃棄物収集運搬業許可と古物商許可の資格が必要
遺品整理業には2つの資格が必要です。
遺品整理業者として遺品を回収する時に必要な資格は以下の2つです。
1. 一般廃棄物収集運搬業許可
遺品整理後に出た不用品を回収し運搬する際に必要な資格です。
申請窓口は各市町村で、必要な書類や手数料を提出して申請します。
2. 古物商許可
遺品の中からリサイクルできるものを、査定・買取・販売する際に必要な資格です。
申請窓口は、営業所の住所を管轄する警察署です。
必要な書類や手数料(全国一律19,000円)を提出して申し込みます。
査定・買取りができると、遺族の方にも喜ばれて集客にも繋がるため、ぜひ取得しておきましょう。
集客は重要なポイントです。古物商許可も取得しておきましょう。
遺品整理士の資格もあると信頼度が増す
遺品整理士は、一般社会法人「遺品整理士認定協会」が認定する民間資格で、協会で開催される講座を受講し、課題をこなせば認定されます。遺品整理士の資格があるという事は、遺品整理についての正しい知識を持っている証です。
さらに協会側は、業者が法令違反をしていないかをチェックした上で遺品整理士の資格を授与しています。
遺品整理士の資格もあると、信頼度UPです!
遺品整理士の資格は必須ではありませんが、持っているとそれだけ遺族の信頼度が増し安心感を得やすくなります。
遺品整理業での開業スタイル
遺品整理業で開業するには、フランチャイズに加盟する方法と独立して自分で開業する方法の、2つのスタイルがあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較してみましょう。
フランチャイズで開業する場合のメリット・デメリット
- ●親会社のノウハウやサポートを受けられ、未経験でも開業しやすい
- ●親企業の知名度・信頼感があり集客しやすい
- ●定期的なサポートがあり運営に専念できる
- ●親会社にロイヤリティを支払う必要がある
- ●加盟店のオーナーは自由に経営することはできない
- ●加盟時の初期費用や解約時の違約金が発生する場合がある
フランチャイズの開業にかかる費用は約1,000万円ほどです。
内訳には、加盟金や研修費、備品など様々なものが含まれます。
開業費用や内訳は親会社によって異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
独立開業する場合のメリット・デメリット
- ●ロイヤリティの支払いがなく、売上の全部が自社の利益になる
- ●開業する際の加盟金は不要
- ●経営方針を自分で自由に決めることができる
- ●知名度がない状態から自分で集客をする必要がある
- ●独立開業までのリサーチなどに時間がかかる
独立開業にかかる費用の目安は、100万円~300万円程度です。
内訳には、遺品整理に必要な資格の取得費用や、業務用の車両費、広告費、制服費などが含まれます。
遺品整理はやり方次第で儲かる
遺品整理は、運営方法によって収入の幅に大きな違いがあります。遺品整理と併せて「買取り・販売」をすることで、収入を伸ばしていくことが出来る職業です。
それには「一般廃棄物収集運搬業許可」はもちろんですが、「古物商許可」の資格は必須となります。
さらに「遺品整理士」も持っておくと遺族からの信頼が増し、年収も大きく変わってくるでしょう。
遺品整理はやり方次第で儲かる職業です。
また、遺品整理の開業にはフランチャイズと独立の2つのスタイルがあります。
それぞれのメリット・デメリットも確認して、あなたに合った開業スタイルを見つけましょう。