長引く不況により、さまざまな業界で経営が苦しくなっている状況が続いています。
その中で昔からあるにも関わらず今もなお成長を続けており、新しい分野への開拓も進んでいるのがリユース業界です。
そのため、他業種からも注目を浴びており、今や転職や起業を検討している方も多くなっています。
ここではリユース業界へ転職や起業をしたい方に向けて、年収や今後の見通しを解説していきます。
「リユース業界って儲かるの?」「今後も安定!?」など気になる方は参考にしてください。
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リユース業界とは?
リユース業界とは、古物いわゆる中古品を売買や交換をすることで再利用をする産業です。
古物を所有者から事業者が買い取り、リユース品(中古品)として販売します。身近なところではリサイクルショップや古着などです。
最近では個人間で行うことができるフリマアプリやヤフオクなどネットによる売買も盛んに行われています。
リユース企業では商品を買い取ってから販売を行いますが、販売金額から仕入れ額を引いた残りが粗利額です。
リサイクル通信のリユース業界の市場規模推計2022(2021年版)によると2021年のリユース市場規模は2兆6988億円でした。
これは前年比11.7%増となっており、12年連続で成長している注目の業界となります。
リユース業界の経営者の年収
ここでは、リユース業界を営む経営者の年収について解説していきます。
- フランチャイズ経営者の年収
- 個人店経営の年収
フランチャイズに加盟した場合と個人では経費や売上が異なり、リスクを負いたくないならフランチャイズがおすすめです。
では、実際どのように違うのか、2つのパターンに分けて解説をしていきます。
フランチャイズの相場
フランチャイズ経営者の平均的な相場は以下の通りです。
項目 | 金額 |
月間売上平均 | 450万円~500万円 |
利益率 | 50%~60% |
月間の営業利益 | 70万円~75万円 |
年間の営業利益 | 840万円~900万円 |
フランチャイズ展開をしているリサイクルショップの1ヶ月の売上平均は450〜500万円前後で利益率は50〜60%です。
売上から仕入れ額を引いた利益より、従業員のへの給与や光熱費、家賃代など経費がかかります。
そしてロイヤリティの支払いなど経費を差し引くと、月間70万円〜75万円が一ヶ月の営業利益の平均的な金額です。
年間にして840万円〜900万円が平均的な年収となります。
個人店の相場
個人店の年収にはかなり幅があり、短期間のうちに閉店することも多くリスクが伴います。
年収が300万円に届かない経営者は少なくありません。
しかし、一方で最も年収をアップさせる可能性があるのも個人店経営です。
特にネットや出張買取りをメインにしたリサイクルショップの場合、短期間で年収が1000万円をこえる個人経営者もいます。
店頭買取や販売にもメリットはありますが、まとまった自己資金がないと立派な店舗を構え年収1000万円の達成は困難です。
そのため年収の平均は出しづらいですが、おおよそ400万円〜500万円程度となります。
個人でやる場合はセンスによって、収益は左右するといえます。
リユース業界に転職した社員の年収は?
ここでは、リユース業界に転職した社員の年収を解説します。
リユース業界は不況にも強く、拡大市場となっているため、この先の安定やキャリアアップとしても強い業界です。
- 現在の職業からリユース業界への転職を考えている
- すでにリユース業界で働いているが、現在の年収はリユース業界内ではどうなのか
このような考えをお持ちの方は以下の解説を確認して、転職の参考にしてみましょう。
未経験社員の場合
未経験からリユース業界への挑戦になると、年収は300万から400万円程度のスタートになります。
その上で加味されていくのが以下の内容です。
- 社会人経験
- 接客・販売・営業経験
- 事務・管理系の経験
- マネジメント経験
今までのキャリアや経験はリユース業界でも活かせられます。
そこから業務を習得していくと、昇給や昇格となっていきます。
上司との評価面談結果や実績を通して報酬に反映する評価制度を構築している企業は多いです。
経験のある社員の場合
リユース業界の経験者は、経験や能力に応じて年収が異なります。
副店長や店長クラス、チームリーダーなどからスタートしていくと400万円〜500万円程度です。
そうでなくとも出店を加速している企業で2年程度。通常でも3年〜5年くらいで店長へ昇格するチャンスはあります。
店長クラスとして実績を出していけば500万円〜600万円くらいは可能です。
ちなみに国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は443万円だといわれています。
結果リユース業界は、日本人の平均年収以上の給与を得ることが出来る業界です。
リユース業界はまだまだ稼げて年収を上げやすい!
リユース業界が稼げる理由は、隠れ資産が豊富にあり、毎年市場規模が拡大しているためです。
株式会社メルカリの「2021年版 日本の家庭に眠るかくれ資産」の発表では以下のように表明しています。
1.日本の家庭に眠る“かくれ資産”の総額は推計約43兆7,269億円。国民一人あたり平均約34.5万円
2.1世帯あたり平均“かくれ資産”は約73.5万円
3.性年代別一人あたり平均“かくれ資産”、60代以上女性が最も高い約56.4万円
前回調査と比較し、“かくれ資産”が最も増えたのは40代女性で48.1%上昇、最も減ったのは20代男性で38%減少
4.地方別一人あたり平均“かくれ資産”ランキング、1位「中国・四国」約40.3万円
2位「北海道・東北」約40.2万円、3位「東京都」約36.9万円
前回4位「北海道・東北」は、“かくれ資産”が40.5%上昇し2位にランクアップ
引用元:https://about.mercari.com/
このように、日本の家庭に眠るかくれ資産の総額は推計約43兆7,269億円もあります。
このことから、今後も不景気が続いたとしても、リユース業界が衰退する可能性は低いと予測できるでしょう。
さらに、リサイクル通信のリユース業界の市場規模推計2022(2021年版)の表明では2021年市場規模は前年比11.7%増の2.7兆円です。
こちらの市場規模ですが、2009年以降12年連続で拡大しており成長がとまりません。
このことから、今後もリユース業界は拡大が続いていくと予測できます。
資産量・市場規模の成長をみても、これからもリユース業界の年収は上がっていく可能性は高いです。
リユース業界平均年収ランキングトップ5
ここでは、リユース業界平均年収ランキングトップ5となる大手企業を解説していきます。
企業 | メルカリ | ブックオフ | リネットジャパン | バリュエンス | ZOZO |
平均年収 | 968万円 | 709万円 | 586万円 | 673万円 | 573万円 |
売上 | 1470.4億円 | 980.0億円 | 105.0億円 | 785.0億円 | 1813.0億円 |
事業 | ・フリマアプリ「メルカリ」の企画、開発、運用 | ・総合リユース事業 | ・リユース事業 ・小型家電リサイクル事業 ・ソーシャルケア事業 ・海外HR事業 | ・買取事業 ・オークションの運営、開催・販売事業 | ・ショッピングサイト運営 ・自社ECオンラインショップの運営受託 ・アプリ運用 ・マルチサイズプラットフォーム |
店舗数 | ー | 791店舗 | ー | 164店舗 | ー |
セールスポイント | モバイルCtoCサービスで国内最大級 | 古本業界の草分け的企業であり最大手 | 古本のインターネット販売でギネス世界記録認定 | 買取販売に強く国内だけでなく、海外でも店舗拡大中 | 国内最大級のファッションECサイト |
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リユース業界平均年収1位はメルカリ、平均年収は968万円の結果となりました。
また、他5社をみても日本人平均年収の443万円を超えている結果です。
このことから、リユース業界が他の業種に比べて、稼ぎやすいことがわかります。
また、紹介した5社に共通していることとして平均年収が着々と上がってることです。
一時的に平均年収ダウンとなった年がありますが、5年前と比較をすると5社全てで平均年収は上がってます。
なかには、倍近く年収があがっている企業も。
市場動向をみてもこの勢いはとまらず、これからもリユース業界の年収は上がっていくことが予測できます。
リユース業界は今後どうなる?
「リユース業界の今後は大丈夫なの?」と気になる方に、リユース業界の現状と将来性について解説していきます。
結論からいうと、これらもリユース業界は発展し続けるため心配いりません。
理由を含めて、詳しく解説していきます。
現状と課題
リサイクル通信の調査によると、2021年のリユース市場規模は、前年比11.7%増の2兆6988億円でした。
これは12年連続での成長で、現在不況といわれている中では、数少ない成長産業の1つです。
とはいえ、すべての業態が好調なわけではありません。
コロナの影響で店舗販売実績では、前年比8.3%減の結果となっています。
一方、ネット販売が好調で、BtoCのネット販売で2.0%増。CtoCのネット販売で14.7%増です。
このことから、店舗での買取販売だけでなく、ネットでの買取販売にも注力をしていくことが重要だとわかります。
将来性
リユース市場は2025年には3.5兆円規模のマーケットに拡大するというのが、リサイクル通信の予測です。
しかし先ほども記載をしたネットを活用した買取販売は、今後主流になることが予測されます。
実際に大手企業のゲオホールディングスやブックオフグループホールディングスなども、業態を広げているのがオンライン店舗です。
このように、大手は実店舗だけでなくECに拡大する店舗が増えています。
そのため将来的には、店舗買取販売しか行っていない小規模な店舗は、資本力の差により厳しい状況になりそうです。
またネットによる価格比較が簡単にできるため、他社よりも少しでも安く売りだそうとして、価格競争は激しくなると予想されます。
このことから、店舗・ネットの双方を活用している企業が、将来的に勝ち残るといえるでしょう。
リユース業界で年収を上げたいなら?
リユース業界で年収を上げていくためには、どのようなやり方があるのでしょうか?
ここではリユース業界で年収を上げていくための方法を、従業員の視点と経営者の視点の2つの視点から解説をしていきます。
昇格していく
従業員として働いていく場合は昇格をしていくということが年収を上げていくことになります。
これはリユース業界に限らず他の業界と同様です。
リユース業界に転職をした場合の年収は以下の通りです。
項目 | 年収 |
未経験 | 300万円~400万円 |
副店長・店長クラス・チームリーダー | 400万円~500万円 |
SV・エリアマネージャー | 500万円~600万円 |
バイヤー | 400万円~600万円 |
本部職や経営層に近い幹部候補 | 800万円~1000万円 |
未経験からスタートをしても出店を加速している企業で2年程度、通常でも3年〜5年くらいで店長へ昇格するチャンスがあります。
経験を積み、実績を上げていけば1000万円以上の年収も可能です。
経営者になる
経営者になるには個人として起業をする。もしくはフランチャイズ加盟をすることで経営者となれます。
経営者となった場合は、年収1000万円以上が可能です。
しかし、個人として起業をするのはリユース業界経験者であってもリスクを伴います。
その点、ロイヤリティや加盟金が必要ですが、フランチャイズ加盟であれば、ノウハウやサポートがあるため開業が安心です。
実際に買取マクサスフランチャイズ加盟した場合、年収の見込み例は以下の通りです。
項目 | 金額 |
売上高 | 297万円 |
仕入れ | 89.1万円 |
粗利 | 207.9万円 |
広告費 | 20万円 |
ロイヤリティ | 20万円 |
人件費 | 10万円 |
家賃 | 10万円 |
備品・雑費 | 10万円 |
利益 | 127.9万円 |
年間利益 | 1534.8万円 |
このように、買取マクサスでは年収1000万円以上を稼ぐことが可能です。
買取マクサスでは、ロイヤリティや経費が他社より低いため、このような年収が実現可能となっています。
余分な経費を削減
利益を少しでも増やすためには、経費を削減して余計な支出を減らすことです。
それがそのまま収入へと繋がりますが、人を雇わなければ人件費を抑えられます。
広告費にも同じことが言えますが、集客のために広告は必要なので、闇雲に削ってしまうのは危険です。
ちなみに、買取マクサスでは、店舗を持たなくても自宅の一室から始めることができるので、1人でも開業できます。
「エキテン」にて、リサイクルショップの中で顧客満足度第一位を獲得するなど優良買取店として知名度は抜群です。
そのため安定した集客力もあります。
リユース業界の年収は上がっていく!
この記事では、リユース業界の年収について解説していきました。
リユース業界は成長を続けている拡大市場となっているため、この先もますます需要が高まっていく業界です。
SDGsに注目が集まっていることも追い風となり、今後にも高い期待が持てるため、今すぐに参入をすることでチャンスに繋がります。
だからこそリユース業界への参入は、年収を上げる可能性も大きいです。
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