SDGsが出来て8年目を迎えました。
その間、さまざまな企業がSDGsへの取り組みをしていきました。
また、身近なところではマイバッグの活用や節電など、個人でもSDGsへの取り組みをしている方も増えています。
とはいえ、「まだまだ、SDGSに貢献できないかな?」「これからSDGsへ参加したい」などと考える方もいるでしょう。
この記事では、そのようにSDGsに興味がある方や仕事として取り組みたいと考えている方におすすめの記事です。
SDGsに重要なリサイクル・リユースにスポットを当てて、「私たちにできること」をせきえもんが解説していきます。
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リサイクル・リユースとは?3Rについてわかりやすく解説
3RとはRecycle(リサイクル)、Reuse(リユース)、Reduce(リデュース)の3つのRの総称です。
同じような表現で取り扱うこともありますが、それぞれ意味や取り組み内容が違います。
ここでは、3Rについて詳しく解説していきます。
リサイクル
項目 | リサイクル |
意味 | 廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること |
例 | ペットボトルを粉砕や加工して、エコバッグを作る |
リサイクルとは、廃棄物などをエネルギー源として有効活用する「再資源」を意味します。
例えば、捨てられたペットボトルを一度粉砕、綿繊維に加工してエコバッグを作成するなどです。
リサイクルは、一般的な家庭ごみや事業者から排出される廃棄物を一度分解して、新たな資源を生み出す方法をいいます。
リユース
項目 | リユース |
意味 | 使用済み製品やその部品等を繰り返し使用すること |
例 | 捨てられた家電を自宅で再利用する |
リユースとは、使用済みの製品をごみにせずに繰り返し使う「再利用」を意味します。
例えば、不要となった家電を友人に譲って使ってもらうことがリユースです。
また、フリマアプリやオークションなどを利用することもリユースにあたります。
リデュース
項目 | リデュース |
意味 | 製品を作る時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること |
例 | マイバッグを持参してレジ袋を減らす |
リデュースは、ごみの発生を抑制する「減らす」を意味します。
レジ袋の廃棄物を減らすために、マイバックを持参する行為などがリデュースです。
企業の場合だと耐久性の向上・修理や点検等のアフターサービスの充実などもリデュースにあたります。
SDGsとは?リユース業界と関連の深い項目を紹介
SDGsとはSustainable Development Goalsの略称のことで、持続可能な開発目標とされています。
2015年の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、よりよい世界を目指す国際目標です。
地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、17の大きな目標と、具体的な169のターゲットで構成されています。
SDGsが掲げる17の目標は以下の通りです。
こちらの17の目標ですが達成させるために、さらに169のターゲットで構成されています。
多くの目標がありますが、中でもリサイクルとリユースで関連性の深いものを、ここでは抜粋してみた。
⑨産業と技術革新の基盤を作ろう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任、つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
ここでは、以上4つの目標について解説していきます。
⑨産業と技術革新の基盤を作ろう
「⑨産業と技術革新の基盤を作ろう」の詳細は以下の通りです。
目標 | ⑨産業と技術革新の基盤を作ろう |
意味 | 災害に強いインフラを整え、新しい技術を開発し、みんなに役立つ安定した産業化を進めよう |
⑨産業と技術革新の基盤を作ろうとは、インフラ整備や持続可能な産業化・技術拡大を進めることです。
こちらの目標⑨には、ターゲット内にリサイクル・リユースに深い関わりのあるものがあります。
深い関わりのあるターゲット内容は、以下の通りです。
目標9のターゲット4
引用元:https://www.unicef.or.jp/
2030年までに、資源をよりむだなく使えるようにし、環境にやさしい技術や生産の方法をより多く取り入れて、インフラや産業を持続可能なものにする。すべての国が、それぞれの能力に応じて、これに取り組む。
リサイクルやリユースを行うことで、ターゲットに記載してある「資源を無駄にしない」という目標へ繋げることができます。
また、環境にやさしい技術や生産の方法についても、リサイクル・リユース業界の課題です。
⑪住み続けられるまちづくりを
「⑪住み続けられるまちづくりを」の詳細は以下の通りです。
目標 | ⑪住み続けられるまちづくりを |
意味 | だれもがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちをつくろう。 |
こちらの目標ですが、世界中の誰もが幸せな生活を送るために作られたといわれています。
住み続けられるまちづくりを作るために、リサイクル・リユースにとって関わりの深いターゲットがあるのです。
その深い関わりのあるターゲット内容は、こちらです。
目標11のターゲット6
引用元:https://www.unicef.or.jp/
2030年までに、大気の質やごみの処理などに特に注意をはらうなどして、都市に住む人(一人当たり)が環境に与える影響を減らす。
こちらのターゲットは、ごみの処理などに注意を払い、環境に与える影響を減らすということが掲げられています。
リサイクルやリユースを活用することは、まさにゴミの量を減らすことに繋がるのです。
⑫つくる責任、つかう責任
⑫つくる責任、つかう責任詳細は以下の通りです。
目標 | ⑫つくる責任、つかう責任 |
意味 | 生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう |
こちらの目標は、未来の人口増加による資源不足を解消するために作られた目標です。
「資源を争う」そのような世界を作らないためにも、目標を掲げられたといわれています。
こちらのターゲットには、リサイクル・リユースという直接的な言葉で記載されていました。
目標12のターゲット5
引用元:https://www.unicef.or.jp/
2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす
このように、ゴミの問題の量を減らし資源を減らさない取り組みが記載されています。
また、不要になったものを必要とする人に使ってもらうということは、環境保全だけではなく豊かな生活に繋がる一歩です。
⑬気候変動に具体的な対策を
⑬気候変動に具体的な対策をの詳細は以下の通りです。
目標 | ⑬気候変動に具体的な対策を |
意味 | 気候変動から地球を守るために、今すぐ行動を起こそう |
こちらの目標は地球温暖化対策のために「CO2を減らそう」を掲げています。
この目標で、リサイクルやリユースに深い関わりのもつターゲットは以下の通りです。
目標13のターゲット3
引用元:https://www.unicef.or.jp/
気候変動が起きるスピードをゆるめたり、気候変動の影響に備えたり、影響を減らしたり、早くから警戒するための、教育や啓発をより良いものにし、人や組織の能力を高める。
「温暖化を防ぐためにCO2を減らす」このことでリサイクル・リユースができることはゴミを減らすことです。
再資源化や再利用をおこなうことで、二酸化炭素の排出量を減らすことができ、温暖化対策に繋がります。
主なリサイクルの種類
リサイクルとは個人でおこなえるものから、企業や団体でおこなうものまでさまざまです。
では「実際にリサイクルできる種類はどんなものがあるのか」をここでは5つ紹介していきます。
気になる方は確認していきましょう。
容器包装リサイクル
容器包装リサイクルとは、容器包装リサイクル法で定められている容器包装廃棄物を資源にして新しい製品を作ることです。
スチール缶、アルミ缶、ガラス瓶、ペットボトル、紙パック、プラスチック製容器包装、などが該当します。
公益財団法人日本容器包装リサイクル協会が発表するリサイクルできるものと、リサイクルした後の材料は以下の通りです。
リサイクル前 | リサイクル後 |
ガラスびん | 建築材料・びん原料・土木材料など |
ペットボトル | シート・ペットボトル・繊維・成形品 |
紙製容器包装 | 製紙原料・材料リサイクル・固形燃料 |
プラスチック製容器包装 | コークス炉化学原料・合成ガス・再生樹脂 |
このように、容器包装類はリサイクルされ段ボールやパック・住宅用断熱材への原料に変換されます。
食べ物のリサイクル
食べ物のリサイクルとは、食品リサイクル法に基づいて廃棄された食品を再資源化し、新しい製品の材料として利用することです。
こちらの法律ですが、食品製造業などの業者に義務づけられており一般家庭から出る生ゴミは対象ではありません。
農林省が発表する、食品産業における食品リサイクルの現状は以下の通りです。
このように、食品については飼料や肥料へとリサイクルされることが多いです。
また、食品小売業や外食産業から排出される廃棄物の多くは、焼却・埋立等により処分されています。
食品小売業や外食産業の廃棄物については、衛生面的な部分でリサイクルに不向きなものが多いようです。
家具・家電・電池のリサイクル
家具・家電・電池は、それぞれの法律によって処分をする必要があります。
詳細は以下の通りです。
- 家具•••なし
- 家電•••家電リサイクル法・小型家電リサイクル法
- 電池•••資源有効利用促進法
家電や電池については、法律に基づいてリサイクルすることが可能です。
家具にはリサイクル法は適用されませんが、一部をリサイクル資源として処理するところもあります。
家具・家電・電池が新たに資源となる一覧は以下の通りです。
項目 | 資源 |
家具 | 鉄 |
家電 | 鉄・銅・アルミニウム・金・銀など |
電池 | 建材・土壌改良剤など |
製品の中には、リサイクル法が適用されないものもあります。
とはいえ、家電・家具・電池はこのようにリサイクルされ、新たな製品の材料へと生まれ変わるのです。
建材のリサイクル
建物に必要な材料を処分する際は、建設リサイクル法に基づいてリサイクルするように義務づけられています。
とはいえ、建設リサイクルを義務づけられているのは、解体工事や建設工事などの事業者です。一般家庭では適用されません。
環境省が発表する、建材のリサイクル内容は以下の通りです。
項目 | 資源 |
建設発生木材 | 木質ボード・木材チップなど |
コンクリート | 路盤材・骨材など |
アスファルト | 再生加熱アスファルト混合物・路盤材など |
このように、不要となった建材は新たに建物に必要な材料へと生まれ変わります。
自動車のリサイクル
自動車やバイクを処分する際は、自動車リサイクル法によってリサイクルするように定められています。
こちらの法律ですが、車の所有者に義務付けられています。
車を購入する際に、リサイクル券も一緒に購入する理由はリサイクルのためです。
経済産業省では、車やバイクのリサイクル内容を以下のように述べています。
使用済みとなったクルマは解体業者等により、エンジンやボンネット等再利用可能な部品として再利用されています。また、回収された鉄などの有用金属は、素材としてリサイクルされています。 さらに、クルマの解体・破砕後に残る自動車破砕残さ(ASR)についても、埋立処分だけでなく、素材としてのリサイクルや熱源としての回収利用が図られており、2015年にはクルマ一台としてのリサイクル率が95%を達成できるよう、自動車メーカー・輸入業者がその取組を進めています。
引用元:https://www.meti.go.jp/
このように、自動車のリサイクルは新たな自動車部品として利用されていることがわかります。
紙・繊維のリサイクル
新聞・雑誌・衣類などの紙類や繊維類は法に定められていませんが、リサイクルは可能です。
公益財団法人古紙再生促進センターでは、紙類のリサイクル内容は以下のように述べています。
このように、紙類については新たな紙資源としてリサイクル可能です。
繊維類のリサイクルについては、環境省がウエスや反毛などに再資源化していると述べています。
ここ最近では、紙おむつもリサイクルできるとして注目を集めており、今後もリサイクルできる品数は増えていくでしょう。
SDGsが掲げるリサイクル目標で私たち(企業)ができることは?
12番目の目標となる「つくる責任、つかう責任」のターゲットにリサイクル・リユースという言葉が出てきます。
【SDGs12-5】
2030年までに、ごみが出ることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。
引用元:https://www.unicef.or.jp/
12番目の目標はごみの量を大きく減らす取り組みです。
その中で私たちができることは。
- 買う方も売る方も、リユースを利用してして気軽に通える業界にする
- リサイクル・リユースの良さを配信し、身近で当たり前の社会に変えていく
このように、大事なことは世の中をリサイクル・リユースを当たり前の社会にすることです。
リサイクル・リユースが当たり前になれば、ごみが減り未来を守ることへと繋げることができます。
また、ごみと思えるものが、他の誰かにとっては必要なものかもしれません。
まずは買う前、捨てる前に、まずはリサイクル・リユースを考えてみましょう。
リサイクル・リユースは、私たちのできる明るい未来への取り組みなのです。
SDGsやリユース・リサイクルに関するよくある質問
SDGsやリユース・リサイクルでよくある質問をリユース業を営むせきえもんが解説していきます。
気になることや、疑問点がある方は確認しておきましょう。
リサイクルのSDGsは何番?
リサイクルのSDGsは12番目に該当します。
SDGsの12番目の詳細は「資源が循環する社会へ」です。
こちらの意味は、循環型社会のことをいい、「つくる」「使う」「新しい資源」を表します。
以前は、「つくる」「使う」「捨てる」でしたが、リサイクルを行うことで、捨てるから新しい資源へと変えて行く取り組みです。
そのため、リサイクルはSDGsの12番目に該当します。
日本のリサイクル目標は?
日本のリサイクル率目標は27%です。
環境省が発表する一般廃棄物の排出及び処理状況等の令和2年度版ではリサイクル率20%だと発表されています。
目標達成のために、これからもリサイクルやリユースの取り組みが必要です。
現状のままSDGsが達成できないとどうなる?
もしも、2030年までにSDGsが掲げる目標を達成できなかったとしても罰則などはありません。
理由は法的な拘束力はないためです。
とはいえ、達成しなければ地球の温暖化や貧困の深刻化の問題は解決されません。
法的な効力はありませんが、地球や世界を良くするためには目標達成は必要なのです。
プラスチックと紙どっちがエコ?
プラスチックと紙のリサイクル率は紙のほうが高いです。
リサイクル率を比較するとプラスチックは9%、紙は58%だといわれており、紙の方が優れています。
SDGsで注目を集めるリユース業も今アツい!
ここでまで、SDGsとリサイクル・リユース の関係性について解説していきました。
中には「SDGsに関わる職業につきたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
リサイクル・リサイクルどちらも業界がありますが、せきえもんがおすすめするのはリユース業です。
リサイクルは確かにSDGsに貢献できますが、再資源化するための加工技術や焼却などが必要になってきます。
一方、リユース業界は「再利用」です。
廃棄物をそのままの形で販売・商売できるため、焼却などで二酸化炭素を出す必要がありません。
そのため、リサイクルに比べても地球に優しい職業だといえます。
また不景気に強く、現在コロナ化でもリユース業界は毎年市場規模も拡大中です。
これから、SDGsに関わる職業をお探しなら、リユース業界は納得できる職業といえるでしょう。
ちなみに、株式会社マクサスでは高待遇で社員やFCオーナー様を募集中です。
SDGsで注目を集めるリサイクル・リユースまとめ
SDGsとは、「世界の全ての人たちが幸せになるために」を最終目標に、2030年までに取り組んでいく世界共通目標です。
SDGsは17つの目標を掲げており、中にはリサイクルやリユースに関わるものもあります。
目標にある温暖化対策やインフラ整備・資源不足の解消などの目標を達成するためにはリサイクル・リユースは非常に重要です。
個人で取り組むことも大事ですが、人々にすすめてリサイクル・リユースを当たり前にすることが、さらなる目標達成に繋がります。
また、SDGsに貢献した職業をお探しなら、もっとも地球環境の良いリユース業界がおすすめです。
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