買取業をおこなっていくなかで、「ブランド品を鑑定したい」「ブランド品を取り扱っていきたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。
一流のブランド鑑定士になれば、お客様から多くのブランド品を買取希望され、結果的に収入増加へと繋がっていきます。
とはいえ、誰でもブランド鑑定士になれるものではありません。お客様や会社から一流のブランド鑑定士だと認められる必要があるのです。
では、「どのようにすればブランド鑑定士になればいいのか?」そのような疑問をこの記事では解決していきます。
ブランド鑑定士に必要な資格から求められるスキルまで紹介していきますので、最後まで読んで参考にしていきましょう。
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ブランド鑑定士に資格は必要?
ブランド鑑定士になるには、特に必要な資格を取得する必要はありません。
年齢や学歴・性別などで関係なく多くの方がブランド鑑定士になることができます。
とはいえ、ブランド鑑定士とは買取りするブランド品が本物であるかどうかを判断し、正しい買取金額を算出しなければいけません。
もしも、正しい買取金額を算出できなければ、お客様からの信用を失ってしまうほか、偽物を扱ってしまう可能性もでてくるためです。
ブランド鑑定士としてやっていくなら、「この人なら正しい買取金額ができる」と信用してもらうことが重要になっていきます。
今までの取引経験も大事ですが、所持しておくことでお客様や会社側から信用につなげることができる資格はあります。
ブランド鑑定士に必要な2つの資格と難易度
では、どのような資格がブランド鑑定士にとって必要なのでしょうか。
ここでは、ブランド鑑定士に必要な2つの資格と難易度について解説していきます。
ちなみに、ブランド鑑定士に必要な2つの資格は以下の通りです。
- 古物商許可証
- 質屋営業許可
こちらの2つの資格について、詳しく解説していきます。
古物商許可証
資格名 | 古物商許可証 |
必要な理由 | 古物(中古品)を取引する際に必要な証明書 |
取得方法 | 各都道府県の公安委員会もしくは警察署 |
難易度 | ★★★☆☆ |
古物商許可とは、国から古物を取り扱うことを許された資格のことです。
また、許可を得た人を古物商といいます。
もしも買取業で、ブランド鑑定士を目指すなら古物商許可証は必須です。
難易度については、各都道府県公安委員会に申請書や手数料などを提出するのみとなっているため、そこまで高くないといえます。
古物許可証は店舗にプレートを掲示できるため、顧客から古物を取り扱うプロフェッショナルだとアピールできる証明書です。
結果、お客様もブランド品を鑑定してもらう際に、鑑定士の判断基準として信用してもらいやすくなります。
質屋営業許可
資格名 | 質屋営業許可 |
必要な理由 | 物品を担保に取り金銭を貸し付ける業務に必要な許可 |
取得方法 | 各都道府県の公安委員会もしくは警察署 |
難易度 | ★★★☆☆ |
質屋営業許可とは、物品を担保に取り金銭を貸し付ける営業ができる許可です。
こちらの許可を所持していなければ、質屋の営業を営むことができません。
もしも、質屋営業でのブランド鑑定士を目指しているなら、必ず許可を取得するようにしましょう。
質屋営業許可は、古物商許可同様に、各都道府県公安委員会から許可を得て取得可能です。
そのため、国家資格みたいな難易度はなく、筆記試験や実技試験もないためそこまで高くありません。
また、質屋とは物品の価値や真贋を見極めて、担保にして金銭を貸し付ける仕事です。
国から認められた、質屋許可を所持していることは、ブランド品の鑑定に問題がないと証明できるといえるでしょう。
ブランド鑑定士にあるとよい資格【3選】
ブランド鑑定士にとって必要な資格を紹介していきましたが、続いてあるとよい資格について解説していきます。
紹介する資格は以下の通りです。
- 協会基準判定士
- JBSジュエリー鑑定士
- GIA
こちらの資格を取得していると、お客様から鑑定についての信用性も上がっていきます。
理由も含めて詳しく解説していきますので、ブランド鑑定士を目指している方は検討してみましょう。
協会基準判定士
資格名 | 協会基準判定士 |
内容 | 並行輸入ブランド品、中古ブランド品を取り扱うために必要な知識を習得した証明 |
資格 | 受講;日本流通自主管理協会の会員企業に勤務し、その企業の推薦を受けた社員 受験:協会基準判定士研修を一定以上受講した方 |
費用 | 毎年各社1名無料2人目から1名22,000円(税込み) |
詳細 | 公式HP |
協会基準判定士とは、一般社団法人日本流通自主管理協会が主催する民間資格です。
並行輸入ブランド品や中古ブランド品などを、取り扱うために必要な知識を習得したことを証明できる資格となっています。
協会基準判定士を取得することで、ブランド品への知識があることを証明できるため、ブランド鑑定士としての信用や価値は上がってくるでしょう。
とはいえ、日本流通自主管理協会の会員企業に勤務し、その企業の推薦を受けた社員でなければ受講・受験できません。
もしも、会員企業に勤めていない、加盟していないのであれば、まずは日本流通自主管理協会の会員になる必要があります。
詳細は公式HPより確認できるため、気になる方は閲覧してみましょう。
JBSジュエリー鑑定士
資格名 | JBSジュエリー鑑定士 |
内容 | 宝石・ジュエリーの価値を正しく判断・査定できる鑑定士の証 |
資格 | 受講;特になし 受験:JBSジュエリー鑑定士資格コースの全課程を終了 |
費用 | 一括申込:495,000円(税別) |
詳細 | 公式HP |
JBSジュエリー鑑定士は、JBSが主催する宝石・ジュエリーなどの鑑定や知識を取得していることを証明する民間資格です。
受験資格としてJBSジュエリー鑑定士資格コースの講座を全て受ける必要があります。
今まで宝石・ジュエリーに触れたことがない方でも、この講習を受ければ細かく指導してくれるため誰でも受講可能です。
料金は50万円ぐらいかかります。
しかし、宝石やジュエリーなどの鑑定士を目指しているならJBSジュエリー鑑定士の取得は鑑定士としての証明となるためおすすめです。
GIA
資格名 | GIA |
内容 | GIAが認める宝石鑑定士になれる |
資格 | 受講;特になし |
費用 | $26,588(ニューヨーク) |
詳細 | 公式HP |
GIAは、宝石業界で最も高い評価を受けている世界最大規模の非営利宝石学研究及び教育組織です。
GIAでは宝石学を学ぶことができ、宝石の知識だけではなく最先端技術まで身につけることができます。
世界7ヶ所にキャンパスを設置しており、見事卒業できればGIAが認める宝石鑑定士としての修了証書を獲得できます。
とはいえ、日本にはこちらのキャンパスはありません。
もしもキャンパスに入りたい場合は、ニューヨークや香港・台湾にいく必要があります。
通信教育もありますが、すべての科目を取得できるわけではありません。
もしも、本格的に宝石鑑定士を目指したいならキャンパスへの入学がおすすめです。
ブランド鑑定士に必要なスキルは?
「資格はわかったけど実際にどのようなスキルを取得する必要なの?」と思われた方もいるでしょう。
ここでは、ブランド鑑定士に必要なスキルについて解説していきます。
ブランド鑑定士に必要な資格は以下の通りです。
- 真贋を見分ける力
- 情報収集能力
- 接客能力
- 継続して学び続ける能力
こちらの4つのスキルが、ブランド鑑定士にとって必要なものです。理由も含めて解説していきます。
真贋を見分ける力
ブランド商品を鑑定する際、全ての取引が本物というわけではありません。
なかには偽物もあり、鑑定する際はこれを見極める必要があります。
もしも、偽物を本物だと鑑定した場合、大きな損害を与えてしまうだけではなく、購入したお客様からの信用も失ってしまいます。
お客様から信用を失ってしまった鑑定士は、今後の取引の低下や悪い口コミが広がってしまうことも
そうならないためにも、ブランド鑑定士とは真贋を見分ける力が必要なのです。
情報収集能力
ブランド品とは、新作旧作だけではなく限定商品やコラボ商品などがあります。
また流行によっては過去の商品だったとしても高値で取引される場合も。
このように、ブランド品とはさまざまな商品数や流行りがあるため、ブランド鑑定士はそれを調査して鑑定も含めて値段をつけなければいけません。
そうしなければ、商品価値を理解していない鑑定士と判断され、取引中断や他店へと移動してしまう可能性もでてきます。
そうならないためにも、ブランド鑑定士は情報取集能力が必要なのです。
接客能力
ブランド鑑定士は鑑定だけをする仕事ではありません。鑑定する商品はお客様からお願いされたものが多いです。
そのため、接客能力もブランド鑑定士は必要になってきます。
例えば、商品説明や値段の提示など、丁寧な説明と敬語で話してしてくれる鑑定士と雑に接する鑑定士のどちらをお客様は利用したいと思うでしょうか?
いくら鑑定能力が高くても、お客様が利用したいのは丁寧な説明と敬語で話してくれる鑑定士でしょう。
また、雑な対応は鑑定が本物だったとしても、信用を疑われる場合も。
そうならないためにも、ブランド鑑定士は接客能力は必要です。
継続して学び続ける能力
ブランド鑑定士は、より良い鑑定をするためにも、継続して学び続ける能力が必要になってきます。
ブランド品は商品だけではなく、あらたに設立されたブランド会社・相場・競合の買取金額などあらゆる調査をしなければいけません。
持ち込まれた商品の相場やブランド名がわかならければ、鑑定を断られる可能性もでてくるでしょう。
また鑑定方法についても、新しい技術を利用して鑑定するやり方もでてきています。
このように、ブランド品や鑑定技術は常に新しいものが誕生しているため、ブランド鑑定士は継続して学び続ける能力が必要になってくるのです。
ブランド鑑定士になるには
ブランド鑑定士として、実際に採用もしくは認定してもらう人とはどんな特徴があるのかを確認していきましょう。
実際にブランド鑑定士になった方の条件として、以下の内容でなった方が多いです。
- 未経験者歓迎の場合は多い
- 民間資格を持っていることで有利になる場合もある
以上2つの条件で、ブランド鑑定士としてなれる確率は上がっていきます。ブランド鑑定士を目指している方は確認しておきましょう。
未経験者歓迎の場合は多い
企業が未経験者歓迎で求人募集しているところは、ブランド鑑定士になれる可能性は高くなります。
未経験者歓迎で募集している企業は、企業内でしっかりと教育をしてくれるため、ブランド商品への知識を身に付ける環境としてはよいでしょう。
また、出店や規模拡大を狙って未経験でも採用している場合もあるため、今後ブランド鑑定士として、所属している店舗で昇格する可能性も高いです。
もしも、ブランド鑑定士という職業を狙っているなら、未経験歓迎の企業を選んでみるのもよいでしょう。
民間資格を持っていることで有利になる場合もある
ブランド鑑定士にあるとよい資格で紹介した、協会基準判定士やJBSジュエリー鑑定士などの民間資格を取得していると、ブランド鑑定士として雇用される可能性は高くなってきます。
これらの資格は、お客様に証明できる資格として会社側もできれば所持してもらいたい資格だといえるでしょう。
もともと所持している方であれば、お客様・企業からの信用さえ獲得できれば、優遇してもらえる可能性が高くなってきます。
ブランド鑑定士の業務内容とは?
ここではブランド鑑定士の業務内容について解説していきます。
「ブランド鑑定士になりたいけど、実際どのような仕事をしているの?」と気になっている方は参考にしてみましょう。
実際にブランド鑑定士がしている業務内容は以下の通りです。
- 買取業務
- 売却作業
- 対応作業
ブランド鑑定士の業務内容は、買取〜売却まで行い対応業務までこなします。実際どのような業務を行っていくのか確認していきましょう。
買取業務
ブランド鑑定士の業務内容1つ目は、お客様が持参してくれた商品を査定して買取する業務です。
査定する商品については、会社によってことなり、ブランド品だけを取り扱うところから、宝石・貴金属・洋服までする場合もあります。
ブランド鑑定士は、お客様が持参した商品の相場や価値を調べたのち、買取価格を算出して金額を提示しなければいけません。
ようするに鑑定スキルはここで、発揮されるということです。
また、買取については店舗で行うだけではなく、実際にお客様宅へ訪問して査定する場合もあります。
売却作業
ブランド鑑定士の業務2つ目は、お客様から買取した商品を売却する作業です。
買取業務で買取った商品を、競合や相場を調査したのちに、売値を決定して販売致します。
販売方法についても、店舗もしくはインターネットで販売する方法など多種にあたっておこなうため、それぞれの販売方法や仕組みを理解しておかなければいけません。
また、買取した商品に汚れや傷などがあった場合は、メンテナンス作業を行うこともあります。
対応作業
ブランド鑑定士の業務3つ目は、来客対応・ネットでの問い合わせもしくは売却案内などの対応業務です。
ブランド鑑定士は鑑定する業務だけではなく、お客様からの相談や問い合わせについても専門知識を用いて説明する必要があります。
お客様の中には思い出のある大切な商品を手放すこともあるため、取引を慎重におこなう方もいらっしゃいます。
そういった、悩んでいるお客様に真摯に対応できる作業も、ブランド鑑定士にとって重要な業務の1つです。
買取業なら買取マクサス
買取業でブランド鑑定士を目指しているなら、買取マクサスがおすすめです。
現在買取マクサスではブランド鑑定士を目指している従業員または、フランチャイズオーナー様を募集しています。
買取マクサスは、出店を拡大している企業です。
出店とともに多くの人材が必要となり、ブランド鑑定士においても随時募集しています。
だからこそ、今後ブランド鑑定士とて買取業で働きたい方は買取マクサスで働くことはチャンスだと思ってくれてもいいです。
さらに、未経験の方でも問題ありません!
研修制度も充実しているため、業界未経験で不安な方でも安心してブランド鑑定士を目指せます。
もちろん、フランチャイズに加盟したオーナー様にも開業前・開業後もしっかりとサポートさせて頂きます。
これから、買取業界でブランド鑑定士を目指したいなら、一度買取マクサスへ問い合わせください。
公式HPで問い合わせ
買取業界の現状と今後の動向
買取業界の市場規模は、リサイクル通信の発表では2021年と2022年を比較すると、前年比11.7%増の2兆6988億円でした。
この増加は、2022年だけではなく12年連続で伸び続けており、2024年はさらに市場規模も拡大するといわれています。
特に、メルカリなどのフリマアプリが登場したことにより、利用者も増えているのが成長へ繋がった1つです。
また、2020年には新型コロナの影響で、さまざまな企業が倒産をよぎなくされたところもありました。
そのような経済上でも、伸び続けている買取業界は、魅力的な業界だといえるでしょう。
さらに、現在SDGsが世界的に推進され、「再利用・再資源化」はこれまで以上に注目されています。
これによりSDGsに大きく貢献できる買取業界は、これからも伸び続ける業界だといえるでしょう。
ブランド鑑定士に将来性はある?
ブランド鑑定士に将来性はあります。
理由はフリマアプリやオークションサイトなどで個人間での取引が増えてきたことにより、安値で取引されることや偽物を取り扱うことが増えてきたからです。
これにより、フリマアプリを利用していた方は、買取業者を利用して真贋を求めてくることが予想されます。
そこで重要なのがブランド鑑定士です。
利用者も増えれば、ブランド鑑定士の人数も多く必要になってきます。そのため、ブランド鑑定士の将来性はあるといえるでしょう。
また、ブランド鑑定士は年齢や性別に関係なく続けられる職業です。年齢で諦めた人でも目指せる職業という点でもブランド鑑定士の将来性はまだまだあります。
ブランド鑑定士に必要な資格やスキルを理解しよう!
この記事では、ブランド鑑定士に必要な資格や求められるスキルについて解説していきました。
ブランド鑑定士は誰でもなれる職業です。特別な資格や性別・年齢などは関係なく誰でも挑戦できます。
とはいえ、ブランド鑑定士だと認められるのは、勤める企業であったりお客様です。
会社やお客様から認められるためにも、今回紹介した必要な資格やスキルは取得しておくとよいでしょう。
ブランド鑑定士は、まだまだ将来性のある職業です。
ブランド鑑定士を目指している方は、今回説明した内容を参考にして取り組むようにしていきましょう。