開業コストが安いため、リサイクルショップで開業する人がたくさんいます!
リサイクルショップは需要も高く、個人で成功しやすいジャンルの起業方法です。
しかし、何も知らずにリサイクルショップで開業しようとしても、成功できません。
本記事では、リサイクルショップの起業・開業方法や個人でも儲けられるのかを解説します。
失敗してから取り戻すのは難しいです。正しい知識を知り、リサイクルショップでの開業を成功させましょう。
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そもそも「リサイクルショップ」の定義とは?
まずリサイクルショップの定義ですが、「新品ではなく中古品を売買するお店」を指します。
扱うジャンルは多岐に渡り、家具・家電や衣類、楽器からスポーツ用品など様々です。
主に仕入れは古物市場やお客さんからの買取で、買った金額より高い金額で売ることで利益を出します。
リサイクルショップは利益率が高く、仕入れにも比較的手間がかからないので、経営を成り立たせやすいです。
しかし、近年は「メルカリ」などのフリマアプリが使われ始め、リサイクルショップも一筋縄ではいかなくなっています。そのため、正しい知識を知る必要があるのです。
リサイクルショップの開業に資金はいくらかかる?
まず、開業にいくらかかるのかを知っておきましょう。知識がないと、思ったよりもお金が必要で開業できないということもあり得ます。
ざっくりと開業に必要な資金は以下のようになります。
- 「古物商許可」の取得費用(1.9万円)
- 電話・インターネット環境の整備費用(6万~7万円)
- 消耗品などに使う予備資金(10万円ほど)
- 賃貸物件にかかる費用(家賃1年分)
- 事務所・倉庫の契約料(3万円~5万円)
- 空調・看板等の設備工事費(80万~100万円)
- 開業・集客費(50万円~100万円)
- 軽トラック(20万円~30万円)
- 広告宣伝費(10万円~15万円)
目安ですが、店舗を持つのであれば約300万円~400万円、店舗を持たないのであれば約100万円ほどの開業資金が必要です。
リサイクルショップの開業・独立で必要なものは?
リサイクルショップで開業・独立するには、資金以外にも必要なものがあります。
中には、知らないと違法になってしまうものもあるので、知識として知っておきましょう。
リサイクルショップでの開業・独立に必要なものは大きく下記の2つです。
- 古物商許可
- 仕入れルートの確保
ひとつずつ詳しく解説します。
古物商許可
必ず古物商の資格はとりましょう。
リサイクルショップは法律上「古物商」に分類され、中古品の買取や販売を行うには「古物商」として事業を営む許可が必要です。申請先は都道府県公安委員会になります。
申請には、古物商許可の取得費用19,000円がかかります。古物商の許可が下りるまで2~3ヶ月ほど見ておきましょう。
古物商の資格をとらずに営業していた場合は、「3年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」、もしくはその両方が科される可能性があります。
仕入れルートの確保
開業しても商品が一つもない状況では、ビジネスとしてやっていけません。
開業して一番最初に困るのが仕入れルートの確保です。
開業後の主な仕入れルートは下記の4つです。
- 古物市場
- 買取(お客さんやメーカー)
- オークション
- 解体業者・回収業者
特に、古物市場は古物商の資格を持った人しか参加できないので、自分の店の在庫整理に来る人も多いです。
お宝品を激安で購入できることもあります!
事業として成り立たせるには売り上げがないといけないので、仕入れルートは必ず確保しておきましょう。
リサイクルショップは「店舗型」と「無店舗型」の経営方法がある
経営方法には「店舗型」と「無店舗型」の2種類があります。違いは文字通り、店舗を持つか持たないかです。
それぞれ開業方法が少し異なりますので、順番に解説します。
店舗型リサイクルショップの開業方法
店舗型であれば、商品を仕入れて物件を準備し、古物商の申請をすれば開業できます。
注意点として、古物商の申請をする際に「営業所の賃貸契約書」が必要になります。
つまり、古物商の申請をするときには、店舗を借りていなければいけないのです。そのため、申請中の期間の家賃も見ておく必要があります。
また、店舗内の工事だったり、広告を打ったりと開業前後は非常に忙しいです。
予定日まで開業できるように、スケジュールをしっかり立てておきましょう。
無店舗(ネット販売)型でのリサイクルショップの開業方法
店舗型と開業の流れは一緒ですが、無店舗型であれば店舗を借りる必要がありません。その分、人の目にとまる機会が少ないので、広告に力を入れる必要があります。
無店舗型は店舗を持たないので、インターネットと相性が良いです。
インターネットを利用して公式サイトを作ったり、ブログを運営したりすると、集客につながります。
フリマアプリや楽天・Amazonなどにも登録しておくと良いです!
アカウント名を揃えればブランディングになりますし、販売ルートの確保にもつながります。
広告以外で言うと、無店舗型はお客さんのもとへ出向いて買取をすることも多いので、軽トラックなど車を持っていると便利です。
乗用車でも不可能ではありませんが、荷物を多く詰める軽トラックの方がより多く買取できます。
個人の費用でリサイクルショップを開業しても儲かる?
コストを安く抑えられるため、リサイクルショップを個人で開業しようと考える人も多いです。リサイクルショップは個人で開業しても儲かるのでしょうか。
結論から言うと稼ぎやすいジャンルにはなります。理由としては2つあり、「初期費用が低い」のと「利益率が高いこと」です。
まず初期費用は、他の事業と比べて安く抑えることができます。日本政策金融公庫の調査によると、開業には平均で約1,000万円かかるというデータがあります。
それに比べてリサイクルショップは店舗型であれば300万円~400万円、無店舗型であれば約100万円ほどで済みます。
また、利益率が高いのもリサイクルショップの特徴です。利益率は売り上げに対する利益の割合で、以下の計算式で求められます。
(売上-原価)÷売上×100
ジャンルにもよりますが、リサイクルショップはこの利益率が50%ほどあります。
世に出回っている企業の大半は利益率5%~10%と言われているので、いかに高い利益率かがわかるはずです。
一番不安なお金の面で強みを持っているので、リサイクルショップは個人でも儲けられる可能性が高いです。
リサイクルショップの始め方(開業方法)まとめ
リサイクルショップは「新品ではなく中古品を売買するお店」を指し、比較的経営を成り立たせやすいため、起業・開業を考えている人も多いです。
開業資金は店舗型であれば約300万円~400万円、無店舗型であれば約100万円ほどかかります。開業費の平均が約1,000万円なので、他業種にくらべて安く済みます。
店舗型と無店舗型がありますが、無店舗型の方が初期費用も安く済むので、初めて起業・開業する人には無店舗型がおすすめです。
無店舗型には「出張買取」という形もあるので、興味のある方は他の記事も見てみてください。