遺品整理の仕事は、一般的な不用品回収業に比べてきついといわれています。
遺品整理業は亡くなった人の不用品の処分や部屋の掃除、片付けをする仕事です。
単に故人の残した不用品を処分・廃棄するものではありません。故人の形見の仕分けや供養に出したりする必要があります。
しかし、きついと言われている分ライバルも少ないのが現状です。
遺品整理の仕事をこれから始めようと考えている方に、「どれくらいきついの?」「給料は?!」と気になっている方もいます。
この記事では、そんな疑問を解決していく記事です。
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遺品整理のきついといわれる作業3選
遺品整理の仕事は以下の内訳となっています。
- 必要品と不要品の仕分け
- 不用品の回収と適切な処理
- 家財の搬出
- 整理後の簡易清掃
- ハウスクリーニング
- 不用品の買取
- 不動産の仲介
- 遺品の供養
- 家屋の解体
- 特殊清掃
これらが、遺品整理の仕事内容となっており、項目によってきついといわれる原因が違います。
項目によってきついと言われる原因は以下の通りです。
- 働く環境が臭くて汚い
- 肉体労働
- 死体に直面することがある
こちらの3つが遺品整理をやっていくうえできついといわれる原因です。
ここでは、各項目について詳しく解説していきます。
働く環境が臭くて汚い
遺品整理の仕事では、亡くなった方の不用品やゴミを回収するため、現場で異臭を発することが多いです。
中でも、ゴミ屋敷化しているところもあるため、生ゴミの臭いや虫が飛んでいる場合もあります。
他の職業では汚い・臭いなどといった環境で働くことがないため、今まで経験したことがない方には非常にきつい仕事です。
また、特殊清掃となれば死臭もするため、臭いが気になる方には非常にきつい仕事です。
特に潔癖症な方には、無理な仕事だといえるでしょう。
肉体労働
遺品整理の仕事内容では、不用品の回収や解体・家財などの搬出などがあります。
家財の中には、家電や家具など大きなものを運ばなければいけません。
また、大きな家になってくると、その量も多く体に負担も大きいです。
遺品整理の仕事をしている方で、腰を痛める方もいらっしゃいますし、はじめた頃は筋肉痛も激しいです。
そのため遺品整理の仕事は、力を必要とする仕事であり、肉体労働といわれる仕事に分類されます。
体力に自信のない方や、力がない方には、遺品整理はきつい仕事です。
死体に直面することがある
遺品整理の仕事で、特殊清掃を請け負うこともあります。特殊清掃とは、死体を片付ける清掃のことです。
特殊清掃の現場には、孤独死した高齢者の死体もあるため、遺品と同様に片付けなければいけません。
病気で亡くなった死体や長期放置された死体を処理する場合もあるため、虫が湧いていたりする場合もあります。
また、死体の状態によっては感染症のリスクもあるため、危険できつい仕事です。
遺品整理の仕事は儲かる?給料は?
内容 | 年収 | 備考 |
会社勤めの場合 | 約300万円ぐらい | 会社・地域によって変動する |
個人事業主の場合 | 500万円~800万円 | 会社・規模によって変動する |
全国平均年収(男女) | 307万円 | 賃金構造基本統計調査 |
遺品整理の業界で働く場合、会社勤めの方と個人事業主では年収も大きく違います。
もしも、遺品整理の仕事で儲かりたいなら、独立がおすすめです。
しかし、サラリーマンの場合でも年収300万円ぐらいは稼げるため、全国平均並みの給料はもらえています。
また、出世をすれば、500万円以上を稼ぐことも可能です。
結果、会社勤めでも全国平均以上を稼ぐことも可能ですし、経験を積んで個人で独立した場合は、さらに儲かる仕事だといえます。
遺品整理の仕事に向いている人
遺品整理の仕事はきついとお伝えしましたが、もちろん向いている人もいらっしゃいます。
- メンタルが強い
- 体力に自信がある
こちらの2つが、遺品整理の仕事に向いている人です。
ご自身が遺品整理の仕事に向いているか確認してみましょう。
メンタルが強い
遺品整理の仕事は、特殊清掃や不用品の回収など一般的な仕事に比べ精神的にきつい内容です。
特に特殊清掃などは、人の死に関わってしまう仕事は、そうそうに他ではありません。
また、ゴミや異臭をはなつものなど、一般的に汚いものとされるものを触る仕事でもあります。
そのため、簡単に遺品整理の仕事をはじめる方は、メンタルをやられてしまう方が多いです。
それゆえに、遺品整理の仕事では心のタフさが必要です。
体力に自信がある
遺品整理の仕事は、不用品の運搬や清掃などを1日中行っていく仕事です。
運搬の中には重たい家具や家電もありますし、清掃についても綺麗になるまで磨いていかなければいけません。
そのため、体力が必要となってくる仕事です。もしも体力がなければ、1ヵ月を通して仕事をするのは厳しいといえるでしょう。
結果、遺品整理の仕事は体力に自信がある方が向いているといえます。
遺品整理の体験談を紹介!
ここでは、実際に遺品整理の仕事をしている方の実際の体験談を紹介していきます。
紹介する内容は以下の通りです。
- 休みあって給料が良い
- 精神的にもきつい
- 訳ありのケースが多い
それでは、詳しくみていきましょう。
休みあって給料が良い
遺品整理を実際に働いている方の、体験談に休みがあって給料が良いとの声があります。
闇は週休2日以上、仕事においても現場次第では早く終わることもあるのです。
月収に関しても手取りで25万円を下回ることはなく、繁忙期であれば50万円ぐらいは稼げます。
仕事内容がきつい分、休みが多く給料が多い業種だといえます。
精神的にもきつい
遺品整理の仕事は亡くなった方の家にある不用品回収や清掃をする仕事です。
体験談では、孤独死の家を遺品整理した際に死臭が残っていて、その中での作業が精神的にとてもきついという声がありました。
また、虫が発生した現場もあるため、虫が苦手な方も精神的にきついと言われています。
訳ありのケースが多い
死体の中には、発見後、1週間以上放置している場合もあります。
放置している死体の中には「腐乱死体」となっている場合もあるため、死臭がひどくウジ虫が湧いている可能性もあります。
そのため、遺族の方は現場に入りたくないケースも多いです。
遺品整理の仕事は誰でもできる?
遺品整理は誰でもできるのかと良く聞かれます。そこで、以下の2つについて紹介します。
- 必要な資格はない
- 女性でも働ける
それでは、詳しくみていきましょう。
必要な資格はない?
遺品整理の仕事には遺品整理士という資格があります。
こちらの資格ですが、一般社団法人「遺品整理士認定協会」が扱う民間資格であり、必ず取得する必要はありません。
しかし、遺品整理士の資格を取得しておくと、遺品の扱いや片付け・清掃について学ぶことができます。
そのため、正しい知識を持って業務を行うことができます。
それにより、顧客の安心や信頼に繋がりやすく、依頼されることも増えてくるため、遺品整理士の取得はおすすめです。
とはいえ、講習を2ヶ月間受講する必要があるため、仕事をしながら取得するのも良いでしょう。
女性でも働ける?
遺品整理の仕事は、老若男女問わずに働ける業種です。
実際に、遺品整理の仕事で女性の方が活躍している方もいらっしゃいます。
とはいえ、肉体労働的な部分や精神的にきつい部分があるので、メンタル面や体力が必要です。
自信ある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
遺品整理の仕事はきつい
この記事では遺品整理の仕事がきついといわれる理由を解説していきました。
仕事がきつい理由としては、以下の3つが挙げられます。
- 働く環境が汚くて臭い
- 肉体労働
- 死体に直面することがある
とはいえ、メンタルが強く、体力に自信のある方は遺品整理の仕事を、個人事業としてやるなら儲かる仕事です。
必要な資格もありませんし、初心者の方には始めやすい業種です。
実際に働いている方の中には、休みも多く給料の良いところもあります。
始めようと気になっている方は、まずは会社勤めから始めて、経験を積んだのちに独立を考えるのがおすすめです。