せどりを始めたいと考えている人必見です。
マスクやトイレットペーパーの買い占めや、チケットの高額転売などにより、せどりは世間的にイメージが悪くなっています。
しかし、これらは一部のマナーが悪い人の行為が目立っているだけで、せどり自体は違法行為ではありません。
せどりを始めるには、どういった行為が違法で、安全にせどりを行うためのポイントはどこかを知っておく必要があります。
本記事では、違法になる行為やせどりを行うために必要な資格などについて紹介するので、参考にしてみてください。
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せどりは違法でない!
せどりとは、仕入れた金額よりも高値で販売することによって、利益を得るビジネスを指し、違法ではありません。
小売業者から買ったモノでも、ほかの人から無償で手にしたモノでも問題ありません。
せどりは違法ではありませんが、以下のような場合は注意が必要です。
- 商品の区分によっては、資格が必要になる
- 法律で禁止されているモノは取り扱いできない
例えば、中古品を取り扱う場合には古物商許可の取得が求められます。
また、銃火器や盗品のような法律上で禁じられている商品については、新品か中古品かは関係なく取り扱えません。
取り扱いたいと思っている商品に関する法制度などを、事前に確認しておきましょう。
なぜせどりは違法だと思われる?
以下のようなマナーを守らない行為によって、せどりが違法なビジネスであると勘違いされることがあります。
- チケットを高額で転売
- せどり目的で限定商品を購入する
- 品薄商品を買い占める
それぞれの行為について、1つずつ見ていきましょう。
チケットを高額で転売
アーティストのライブチケットやミュージカルのチケットなどを高額で転売するのは、違法行為に当たります。
チケットの高額転売をした人の中には、逮捕された人もいるのです。
2019年にチケット不正転売禁止法という法律が施行され、以下が取り締まり対象になりました。
- 業者や個人によるチケットの買い占め
- チケットの高額転売
上記のような法規制によって、イベントへの参加希望者がチケットを入手しやすくなったのです。
せどり目的で限定商品を購入する
希少価値が高い商品を、利益目的で購入する行為もせどりのイメージを悪くしている一因です。
大量に転売されている人気のゲーム機や限定商品について、たびたびニュースで取り上げられています。
商品が買い占められてしまうと、本当に商品が欲しい人が正規では購入できません。
その結果、ネット上などで高額で転売されている商品を購入するしか方法がない状態になってしまうのです。
品薄商品を買い占める
さまざまな要因で一時的に品薄になった商品を買い占める行為も、せどりが違法行為だと勘違いされてしまう要因です。
マスクやトイレットペーパーがどこに行っても買えないという時期がありました。
上記のような行為によって、限定商品を買い占めるのと同じように、本当に必要としている人が正規の方法では購入できません。
そのため、フリマアプリなどで高額で売られている商品を買うしかなくなってしまうのです。
せどりが違法になるケース
せどりの中にも、違法となってしまうケースがあります。
よく理解しないまませどりを始めてしまうと、知らず知らずのうちに違法行為をしてしまうかもしれないので、事前に確認しておきましょう。
せどりが違法とされる場合には、以下のようなものがあります。
- 古物商許可の未取得
- チケットのせどり
- 偽物の販売
- 販売権の支持していない
- コピーコンテンツの販売
それでは、1つずつ見ていきましょう。
古物商許可の未取得
中古品を販売する場合には、古物商許可が必要になります。
副業の場合でも営利目的であれば、古物商許可の取得が必須です。
オンライン上であっても、実店舗であっても、無許可の状態で中古品を販売するのは違法行為にあたります。
ただし、以下のような家庭にあった不用品を処分する目的で販売する場合は、古物商許可は必要ありません。
- 着なくなった洋服
- 買ってみたが、自分には合わなかったコスメ
- 読まなくなった本など
中古品のせどりを始める際には、管轄の警察署に申請して、古物商許可を取得しましょう。
チケットのせどり
チケットを定価以上の値段で転売する場合は、違法行為です。
2019年には、チケット不正転売禁止法が施行されました。
最近では、転売チケットの販売に対する規制だけでなく、転売チケットによる入場の禁止といった対策が取られています。
こういった規制や対策によって、転売チケットは商品として売れにくくなっています。
ただし、定価以下の値段でチケットを販売するのは違法ではありません。
チケットの購入後に、何らかの事情でそのチケットをほかの人に譲りたい場合には、公式リセールを利用しましょう。
偽物の販売
偽物のブランド品を販売するのは、違法行為にあたります。
偽物と知らずに売った場合でも罪になるため、ブランド品の仕入れ先は信頼できるところを選びましょう。
偽物のブランド品を商品とする行為は、商標権の侵害です。
偽物のブランド品は精巧に作られているモノが多く、ネット上に掲載されている写真だけでは判断できません。
特に、フリマアプリやオークションサイトなどで見つけた個人から購入する場合は注意してください。
販売権を所持していない
商品によっては、許可を得てからでないと販売できないモノもあります。
代表的なモノとしては、酒やタバコです。
酒の場合は販売業免許、タバコの場合は小売販売業許可が必要になります。
ただし、こういった免許や許可の取得は誰でも取得できるわけではないため、せどりとして始めるのは難しいでしょう。
コピーコンテンツの販売
販売元の許可なく複製した商品などの販売は、著作権の侵害行為です。
具体的には、以下のような商品を販売すると著作権侵害になります。
- 海賊版の映画やドラマ
- 盗撮した音声や動画
- 自身でコピーした音声や動画
映画やドラマなどのDVDには、複製することを禁ずるという文言が記載されています。
著作権法の違反だけでなく、公正な市場競争を乱したとして、不正競争防止法違反にあたる場合もあるのです。
転売とせどりの違いは?
転売とせどりの違いは、取り扱う商品が違うという点にあります。
どちらも商品を仕入れ、その商品を売った差額で利益を得るというビジネスです。
せどりは、価値がありそうな商品を安く仕入れ、利益となる金額を上乗せして売り、その差額で稼ぐ方法を指します。
一方で転売は、希少価値が高い商品や限定商品などを定価で仕入れ、定価よりも高額で販売して、その差額で稼ぐ方法です。
限定商品などを買い占める行為が目立つようになり、転売のイメージが悪くなりました。
ほかにも、せどりは安く仕入れるため中古品が多く、転売は限定商品などが多いため新品が多いという違いもあるのです。
Amazonやメルカリなどでのせどりは違法?
Amazonやメルカリなどでせどりをするのは、違法ではありません。
ただし、せどりは営利目的で中古品を販売するビジネスなので、古物商許可が必須です。
メルカリで家庭内の不用品を売りたいだけの場合には、古物商許可は必要ありません。
初めは家庭内の不用品を売るだけだったとしても、途中からフリマアプリなどで商品を売るビジネスをしたいと思うかもしれません。
その場合には、すぐに古物商許可は取得しましょう。
古物商許可を未取得の状態で仕入れた中古品の販売を始めてしまうと、罰則が科せられてしまいます。
せどりで必要な古物商許可とは?申請方法は?
せどりを行う上で必要な古物商許可について、以下の内容を紹介していきます。
- 古物商許可とは?
- 古物商許可の申請方法
- 無許可営業は違法
それでは、1つずつ見ていきましょう。
古物商許可とは?
古物商許可とは、中古品を仕入れて販売する場合に必要な許可を指します。
古物商許可の目的は、盗難された中古品をいち早く見つけることです。
中古品は、ブランド品や骨董品などの高価なモノがあるため、盗難にあうこともあります。
盗難した人が、その商品をお金に換えるために売るので、中古品の中には盗難品が紛れ込んでいることもあるのです。
取り扱う中古品は13区分に分けられ、衣類、骨董品、宝飾類、書籍などがあります。
古物商許可の申請に記載するので、せどりでどの区分を取り扱うかを決めておきましょう。
古物商許可の申請方法
古物商許可の申請手順は、以下の通りです。
- 古物商許可が取得できる条件を確認をする
- 申請時に必要な書類や証明書を準備する
- 管轄の警察署に申請書類を提出する
- 申請した警察署から古物商許可が発行される
未成年者や犯罪者などは、欠格事由に該当するため申請できません。
自分だけでも申請できますが、初めての場合は不明な点も多いでしょう。
申請方法がわからなかったり、時間があまりなかったりする人は、行政書士に申請を代行してもらう方法もあります。
無許可営業は違法
古物商許可がなく、営利目的で中古品の販売をするのは違法行為です。
警察はネットショップの利用状況を常に監視し、出品回数や内容から判断し、古物商許可の有無を調査しています。
無許可営業が発覚した場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるのです。
せどりで儲ければ儲けるほど、警察に見つかる可能性が高まります。
古物商許可を取得していれば、そういった心配は必要ないので、取得してからせどりをしましょう。
せどりを安全に行うポイント
せどりを安全に行うためには、以下のようなポイントがあります。
- 古物商許可を取得する
- 収益が出たら確定申告
- マナーを守って仕入れる
それでは、1つずつ見ていきましょう。
古物商許可を取得する
せどりをする場合には、古物商許可を取得しておきましょう。
中古品ではなく、新品を取り扱う場合には古物商許可は必要ありません。
しかし、新品の商品を定価よりも安い値段で安定して仕入れるのは難しいです。
古物市場を利用すれば、中古品を安定して安く仕入れることはできます。
古物商許可の取得には1か月以上かかるため、中古品を取り扱う可能性がある場合は、取得しておくことをおすすめします。
収益が出たら確定申告
せどりで収益が出たら、確定申告を行いましょう。
副業であっても、一定以上の収益があるにも関わらず、確定申告をしないと脱税となります。
本業として企業などに所属して年末調整をしている場合は、確定申告をしたことがないでしょう。
経験がなく、手続き方法が分からないときは、確定申告作成コーナーや管轄の税務署に相談へ行きましょう。
マナーを守って仕入れる
せどりは、違法なビジネスではありません。
しかし、一部のマナーが悪い人たちの影響で、一般の人に迷惑がかかっています。
品薄商品の買い占めや、チケットの高額転売などです。
せどりをする場合は、マナーを守って、ほかの人に迷惑がかからない範囲で仕入れるようにしましょう。
せどりよりも出張買取で開業する方が安全!
これから中古品を販売するビジネスを始めるなら、せどりよりも出張買取で開業するほうが安全です。
フリマアプリやネットオークションの普及により、せどりはとても身近なものになりました。
しかし、一歩間違えると違法行為をしてしまう恐れがあるのです。
せどりと出張買取には、以下のような違いあります。
せどり | 出張買取 | |
商品の仕入れ | ネットオークションや古物市場から自分で探す | 不用品をお客様から買取る |
商品の在庫管理 | 仕入れた商品を保管する場所が必要になる | すぐに売るので、保管する場所が必要ない |
利益の上げ方 | ネットオークションなどに出品する | 買取った後、そのまま卸売業者やフランチャイズの本部に売る |
不況時 | 商品が売れなくなるため、儲からない | 不用品を売りたい人が増えるため、需要が高まる |
出張買取は広い営業所が必要ないので、固定費が低くなります。
出張買取を行っている買取業者のフランチャイズに加盟すれば、業界未経験の人でもノウハウやサポートがある状態で開業できます。
出張買取のフランチャイズの中でも、買取マクサスがおすすめです。
本部へのロイヤリティが低く、サポート体制が整っているので、毎月のランニングコストを抑えながら利益が上げられます。
せどりは違法ではないがやり方には気をつけよう!
せどりは世間一般でイメージされるような違法なビジネスではありません。
古物商許可を取得して、マナーを守り、常識の範囲内で行う分には問題がない方法です。
しかし、せどりで利益を上げるためには価値ある商品を安く安定して仕入れる必要があります。
商品を売った金額からランニングコストを引いた差額が利益です。
初心者では、継続して利益を上げ続けることは難しいでしょう。
業界未経験の人が、中古品の販売ビジネスを始めたい場合には、出張買取のほうが安心です。
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