古物商の取得は持っていて得でしかありません。
ネットや本を参考にした際に、「古物商の取得をおすすめされるけど理由を知りたい」と思われていませんか?
実際に買取業を行っている方の多くは古物商を取得して経営されています。理由としてメリットが存在するためです。
また古物商を取得せずに、古物を取り扱った際は罰則が発生します。
罰則になった場合、古物商の審査で悪影響を与えてしまうため、買取業を行うなら必ず取得しておく必要があります。
この記事では、これから買取業を始めようとしている方に、古物商を取得するメリットからデメリットまでお伝えしていきます。
株式会社マクサスの採用情報を見る
古物商の資格取得するメリットは?個人でも取るべき?
古物商を取得するメリットは以下の通りです。
- 古物の売買ができる
- 古物商許可取得で古物市場に参加できる
- 税金を安く抑えることができる
- 関係会社からの信頼が上がる
ここでは、それぞれのメリットを説明していきます。
メリット①古物の売買ができる
古物商を取得すると、国から許可を得て古物を売買できます。
もし古物商を取得せずに古物を売買した場合、以下の罰則となります。
第六章 罰則
第三十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一 第三条の規定に違反して許可を受けないで第二条第二項第一号又は第二号に掲げる営業を営んだ者
引用元:https://elaws.e-gov.go.jp/
また、罰則後に古物商の申請をした際に、許可が降りないケースもあります。
特に個人経営を考えている方は今後のことも考え、必ず申請しておきましょう。
このように、何も心配せずに経営に専念できるため、資格を持っていない方に比べてメリットだと言えます。
メリット②古物商許可取得で古物市場に参加できる
古物市場とは、古物商を取得した人しか参加できない市場のことをいいます。
古物市場に参加するためには、古物商許可が必要となるため、一般の方は原則として参加することができません。
古物市場を利用した際のメリットは以下の通りです。
- 一般の方では手に入らない商品が出回っている
- 市場の価格に比べ安く仕入れができる
- 古物を大量に購入できる
- 古物商同士の情報交換ができる
このように一般の方と比べ、上記のメリットを手にいれることができます。
買取業で稼ぎたいと思われてる方は、古物商を取得して古物市場を利用しましょう。
メリット③税金を安く抑えることができる
古物商を取得してる方と、取得していない方では支払う税金の額が違います。双方の税金を比較した内容は以下の通りです。
- 古物商の方:売上金額−仕入金額
- 古物商を取得していない人:売上金額のみ
古物商を取得している場合は利益から支払う税金が決定されますが、取得していない方は売上の金額で課税対象が算出されます。
実際に古物を売買した場合、税金額を比較すると、
50万円の商品を仕入れて100万円で販売した際の税金額
- 古物商を取得した場合:100万円−50万円×10%=5万円
- 古物商を取得していない場合:100万円×10%=10万円
比較した結果は差額は5万円です。もし同じ商品を10個販売した際は50万円と、支払う税金を抑えられます。
税金対策は経営するうえで重要なため、古物商の取得はメリットだといえます。
メリット④関係会社からの信頼が上がる
古物商を取得すると警察署より許可番号がもらえ、関係会社からの信頼が上がります。
許可番号はホームページや店頭などに掲示ができるため、関係会社やユーザーにアピールができます。
そのため来訪された際に、国から許可を得た店舗だと信用してもらえる可能性も高くなります。
信用を得た場合、競合に流れるリスクや融資に通りやすくなるため、古物商の取得はメリットだといえます。
以上のことから、古物商の取得はビジネスにおいて必要な資格です。
古物商のデメリットはひとつだけ!~古物商の三大義務~
古物商のデメリットは、三大義務を守ることです。
古物商の三大義務とは、
- 本人確認義務・・・古物を買い取る際に、相手の本人確認をする義務
- 古物台帳への記録義務・・・取引内容を台帳に記録して保存する義務
- 不正品申告義務・・・取引された古物に盗品の疑いがある場合、その内容をすぐに警察に通報する義務
これらの義務を果たす必要があります。
詳しくは警察署HPをご覧ください。
めんどくさいと思われる方はデメリットですが、盗品を紛れこませない、警察に発見しやすくするために必要な義務です。
健全なる営業は、信用に繋がりますのでビジネスにおいても重要です。
古物商許可の取得方法は?めんどくさい?
古物商の取得には試験などありません。警察署に必要書類を添付して申請すれば取得できるため、めんどくさくありません。
詳しい詳細は以下の通りです。
手数料 | 19,000円 |
必要書類 | 許可申請書個人許可申請の場合 略歴書本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し誓約書身分証明書URLの使用権限があることを疎明する資料 |
引用元 | https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp |
こちらの必要書類と手数料を持参して、営業を拠点とする県の警察署に申請してください。
申請書が受理された場合は、警察署の審査が始まり、審査に合格すれば古物商許可を取得できます。
審査の標準処理期間は40日間ですが、警察署によっては短縮されることもあります。
ヤフオクやメルカリの販売に古物商を取得するメリットはある
ヤフオクやメルカリで販売する際に、古物商を取得しているとメリットがあります。メリットになる理由は以下の通りです。
- 転売目的で利用するなら古物商の取得が必要
- ヤフオクやメルカリで出品する際に古物商の許可番号を掲示できる
- 古物市場で安く仕入れた古物を販売できる
この記事で紹介してきたメリットがそのまま、ヤフオクやメルカリで売買する際に活用できます。
転売目的やストアの信用性を高めたい方、原価率を下げたい方にとって古物商は非常にメリットです。
また、ヤフオクストアの審査なども通りやすくなり、ストアアイコンが表示されるようになります。
表示されるようになれば、信用性や集客をさらに増やすことも可能です。
古物商を持っていて損なし!メリットしかないから必須で取得しよう!
この記事では、古物商のメリットについてお伝えしていきました。メリットをまとめると以下の通りです。
- 古物を売買する際に罰則を気にせずに経営ができる
- 古物市場に参加できて安く仕入れができるため、稼ぎやすくなる
- 古物商を取得していない方と比べ支払う税金が安くなる
- 許可番号をHPや店頭で掲示ができるため、関係会社へアピールでき信用に繋がる
デメリットとして三大義務を守る必要がありますが、圧倒的にメリットの方が数が多く古物商の取得に損はありません。
取得方法も、試験などなく警察署に申請するだけです。
もし気になる方は、お近くの警察署に問い合わせてみてください。