古物商は儲からないビジネスではありません。
「古物商は儲からない」
「すでに始めているが利益が上がらない」
古物商を長く仕事にしている人でもこのような悩みを抱えている人は多いです。
古物商は「不況下でも儲かりやすい」と人気の開業方法ですが、知識だけでなく儲け方を知らないと儲かりません。
本記事では、古物商において儲からないと言われる原因や、儲かるために試して欲しいポイントを紹介します。
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古物商で儲からないのは取り扱う商品が悪い?
古物商が儲からないといわれる理由は、取り扱う商品選びに問題があります。
最近では、メルカリなどのフリマアプリが普及したことにより、古物商を始める方が増えました。
古物商のようなレッドオーシャンでは、他と同じ商品を取り扱っていてもなかなか儲かりません。
しかし、流通量が少ない希少価値のある商品であれば、需要があるため儲かりやすいです。
例として、海外限定のブランド品などは儲けやすい傾向です。
最近ではニッチな商品も狙い目となり、アニメ関連の商品は注目しておきましょう。
古物商では、ライバルと同じ商品を取り扱っていても儲かりません。儲かっている商品の特徴を分析して、似ている商品を取り扱うことが大切です。
古物商が儲からないと言われる理由3選
古物商で儲からないのは、取り扱う商品が原因とお伝えしました。
しかし、商品以外にも儲からない理由はあります。
古物商が儲からないと言われる理由3選は、以下の3つです。
- 情報収集が難しく適切な商品選びが難しい
- 参入障壁が高い上に独自の文化がある
- 地域性が強く副業から始めるのが難しい
情報収集が難しく適切な商品選びが難しい
古物商が儲からないと言われる理由は、古物市場に関する情報収集が難しいからです。
インターネットの普及により、情報自体は集めやすくなりました。
それでも古物市場は閉鎖的な側面が強く、インターネットでは詳しい情報があまり見つかりません。
肝心の儲けに関わるような情報を得ることは難しいことが現実です。
古物商は、商品を売買して儲けるビジネスモデルのため、商品選びが最も大切となっています。
古物市場はインターネットでの情報収集が難しいため、有益な情報を得にくく商品選びで失敗しやすいです。
参入障壁が高い上に独自の文化がある
古物市場によっては、「会員制」や「招待制」でしか参加できない市場もあります。
骨董品などの長年やっている市場は会員制の傾向が強いです。
古物市場に利益率の高い商品が並んでいても、参加できなければ儲けることはできません。
また、古物市場には独自の文化があるので、その文化にうまく対応しないことには安く仕入れが行えないでしょう。
マナーや暗黙のルールなどもあるので、理解がなければ仕入れは上手くいきません。
古物市場では、参入障壁が高く独自な文化があり、慣れていなければ安く仕入れることが困難です。
地域性が強く副業から始めるのが難しい
古物市場は、地域性が強いため副業から始めることが難しいです。
地域によって古物市場の数やルールは異なります。
活動範囲に古物市場がない方は、交通費や時間がかかり仕入れが難しいでしょう。
また、古物市場は常に開催しているわけではありません。古物市場は「毎週月曜17時まで」など、終了時間も早いことが多いです。
古物市場は地域性が強く、インターネットのように好きなときに仕入れができません。
そのため、会社員の方が副業で始めることは難しく、誰でも稼げるわけではないので儲からないと言われています。
古物商で儲からない人にこそ試して欲しいポイント5選
古物商で儲からない人に向けて試して欲しいポイントは、以下のとおりです。
- 古物商の同行ツアーを利用して経験を積む
- 符丁を覚えて競りに勝てるようにする
- まとめ買いを活用して良い商品を仕入れる
- 古物市場の雰囲気を事前に確認しておく
- 取り扱っているジャンルを専門的に取り扱う古物市場を選ぶ
特に初心者の方は、各項目を一度試すことで新たな発見がある可能性も高いです。
古物商の同行ツアーを利用して経験を積む
古物市場に不慣れな方は、古物商の同行ツアーを利用して経験を積むのがおすすめです。
同行ツアーとは、ベテラン古物商の入札・仕入れ方法などのサポートを受けられるサービスとなります。
古物商に必要なアドバイスを受けられるので、初心者によくある失敗を未然に防ぐことが可能です。
同行ツアーはSNSなどで募集していますので確認してみましょう。
ベテラン古物商から仕入れ方法やコツを勉強して、儲からない原因を解決していきましょう。
符丁を覚えて競りに勝てるようにする
古物市場はスピード勝負なので、符丁を把握していないと競りに勝つことができません。
符丁とは、商取引で使われる値段や商品名などの隠語のことです。
符丁の例として、以下のようなものがあります。
符丁 | 意味 |
センマイ | 1,250円、12,500円など |
ヒャッカン | 3,500円、35,000円など |
ジュッカンメ | 16,500円、165,000円など |
イナゴ | 17500円、175000円など |
ホンサン | 22,500円、225,000円など |
同じ符丁でも競りの状況によって、金額が変わることが特徴です。
競りに勝つにはスピードが勝負となります。古物商として儲かるためにも、まずは符丁を覚えることが重要です。
まとめ買いを活用して良い商品を仕入れる
古物商では、まとめ買いを活用して良い商品を仕入れることで儲かりやすいです。
例えば、古物市場ならカゴや段ボールに商品が大量に入った物をまとめ買いできます。
なかには、ブランド品のような利益率の高い商品も入っています。
高利益を期待できる商品が入っていれば、1点の売上だけで仕入れ代を取り戻すことも難しくありません。
単品で商品を仕入れるよりも、まとめて仕入れた方が安く商品を手に入れられる可能性もあるでしょう。
古物商で儲かる方法のひとつとして、まとめ買いはおすすめです。
古物市場の雰囲気を事前に確認しておく
古物市場の雰囲気を事前に確認しておくことも重要です。
市場によっては、常連客でなければ競りがしやすい席を取れなかったりなど、満足に仕入れができない可能性があります。
入会してから「この古物市場は仕入れがしづらい」と感じてしまっては、支払った入会金が無駄です。
事前に古物市場の見学をして、今の自分の状況でも仕入れは可能なのかを確認しておきましょう。
見学の段階で自分に合わない会場だと感じたら、他の古物市場を検討することも大切です。
取り扱っているジャンルを専門的に取り扱う古物市場を選ぶ
自分が取り扱っているジャンルを専門とする古物市場を選ぶことも重要となります。
理由は、オールジャンルの古物市場に行くより、ジャンルを絞った市場の方が掘り出し物を見つけられる可能性が高いからです。
例としては、「アパレル」「骨董品」などのような専門の市場があります。
公安委員会がWebサイトに古物市場の一覧をまとめているので、参加先を決める際の参考にしてみてください。
古物商では儲からない原因が何かを分析することが重要!
古物商は、儲からないビジネスではありません。儲からないのは仕入れ方法などが原因であることが多いです。
古物商のようなライバルが多い業界では、他と同じような商品を取り扱っていても儲かりません。
儲かっている商品の特徴を分析して、似ている商品を取り扱うことが大切です。
流通量が少なく希少価値のある商品は、需要があり儲かります。
古物商は、本記事で解説した内容をもとに、正しいやり方で行えば充分に儲かるビジネスです。
古物商で儲けたいと考えている方は、本記事を参考にして古物商に取り組んでいきましょう。