あなたの仕入れ方法は問題ありませんか?
「買取業を始めたけど仕入れ先はどこがいいの?」「仕入れるためには資格が必要なの?」と悩んでいませんか?
買取業で成功したい人なら、古物の仕入れを安くして販売することで、利益を出しやすくしたいと考えている方も多いでしょう。
とはいえ、古物を売買するには古物商の取得は必要です。
この記事では仕入れ先で悩んでいる方や見直したい方に、プロ査定士である私が安く仕入れる方法を詳しくお伝えしていきます。
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古物商を取得せずに販売を行うとどうなる?バレる?
古物商を取得せずに古物を売買した際、古物営業法違反の「無許可営業」にあたります。
無許可営業がバレた場合、懲役3年以下または100万円以下の罰金もしくは併科です。
また罰則を受けた後に、古物商を取得しようとしても審査に影響を与えます。
そのため、この先も買取業を続けたいと考えているなら、古物商の取得は必須だといえます。
とはいえ、「バレなければいいのでは?」と思われる方もいるでしょう。
警察庁は「令和2年中における古物営業・質屋営業の概況 」で、無許可営業の検挙結果を以下の内容で発表しています。
このように、毎年のように無許可営業で検挙されている方も多く、バレない保証はありません。
検挙されたくないなら、必ず古物商を取得しておきましょう。
古物商の仕入れ方4選
古物商の仕入れ方法は以下の通りです。
- 古物商市場で仕入れる
- 中古販売・ネットオークションで仕入れる
- 出張買取で仕入れる
- 引っ越し業者や解体業者、回収業者で仕入れる
こちらの4つの方法を詳しく解説していきます。
古物商市場で仕入れる
古物商市場とは古物商同士が競い合って商品を仕入れる場所です。
品物の中には一般的な市場では手に入らない古物もあり、安く購入することもできます。
古物商で安く仕入れられる理由としては、以下の通りです。
- 売買のシステムがオークションとなっており、最初の価格が1円からスタートする商品がある
- 余った商品を在庫処分する目的で、出品する業者もいる
また、古物市場では古物商を取得していない方の参加はできません。
そのため一般の方では入手は困難です。
また、古物商市場の利用は古物商を取得していない方に比べ安く仕入れることができます。
中古販売・ネットオークションで仕入れる
中古販売やネットオークションを利用することで古物を安く仕入れられます。理由は以下の通りです。
- 中古販売でセール品を購入して、市場より安く仕入れる
- オークションサイトで、不用品や在庫処分品で安く出品しているものがある
ただ、毎回安い商品を販売していない点などの問題はあります。
現在では多くのオークションサイトや中古販売サイトがあるため、複数のサイトに登録しておくと良いでしょう。
複数登録することで、多くの商品を閲覧できるため、安い古物を発見できる可能性が上がります。
また古物を修理できるならジャンク品を購入することで、仕入れをれはさらに安くすることも可能です。
出張買取で仕入れる
通常の買取やフリマアプリよりも、出張買取を行うと安く仕入れられます。
出張買取を行うメリットとしては以下の通りです。
- 対面での交渉のため、買取金額の競争がなく安く買い取れる
- ユーザーも粗大ごみ収集感覚で依頼するため、無料で引き取れる可能性がある
このように、出張買取を行うことで古物を安く仕入れることも可能です。
ただし出張買取は、交通費や引き取る際の車が必要です。そのため、経費はネットの仕入れに比べ高くなってしまいます。
また不良品が多く、売れない古物を仕入れる可能性もでてくるでしょう。
事前に取引する際は、電話などで古物の状態などを確認しておくと失敗を回避できます。
引っ越し業者や解体業者、回収業者で仕入れる
引っ越し業者や解体業者、回収業者との取引ができれば、古物を安く仕入れをすることができます。
これらの業者は、依頼主から不良品となったものを引き取り処分するサービスを行っているところがあります。
そのため、関係を築くことさえできれば、処分品を安く購入できることも可能です。
さらに、関係を築く古物商も多くないため、競合よりも安く仕入れることもできます。
とはいえ、「関係を築くにはどうしたらいいの?」と思われる方もいるでしょう。
最近では、異業種交流会などのイベントや企画があるため、積極的に参加することで異業種の方と仲良くなれることもできます。
また、SNSなどを通じて関係を築くなど、方法はいくつもあるため、気になる方は実践してみてください。
商品を仕入れる際に本人確認は必須?
商品を仕入れる際に本人確認は必須です。
古物商が買い取りをおこなう際は相手側の住所、氏名、職業、年齢を確認するように警察庁より義務づけられています。
相手方の確認義務
古物商は、古物を買い受ける際、取引の相手方(あなたに古物を売る人)の住所、氏名、職業、年齢を確認しなければなりません。
古物商同士の取引であっても、取引の相手方の確認義務は免除とならないため、古物商が仕入れのため、リサイクルショップ等で古物を購入する際も、相手方の確認は必要となります。
インターネットオークションやフリマアプリを利用しての取引であっても、相手方の確認は必要です。
インターネット等を利用した相手方と直接対面しない形態の取引では、法令で定められた「非対面取引における相手方の確認方法」をとる必要があります。単に「運転免許証のコピーの送付を受ける。」等の方法では不十分であり、古物営業法で定める確認を行ったことにはなりません。
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kobutsu/kaisetsu/kobutsu_shinsei.html
もし本人確認を怠ると、6カ月以下の懲役30万円以下の罰金や、最悪古物商としての営業停止や、取消になる可能性もあります。
古物を仕入れる際は、必ず本人確認をするようにしましょう。
古物商を取得する前に商品を仕入れても大丈夫?
古物商を取得する前に商品を仕入れても問題ありません。古物営業法では、古物商を取得する理由として以下を述べています。
第二条 一 古物を売買し、若しくは交換し、又は委託を受けて売買し、若しくは交換する営業であつて、古物を売却すること又は自己が売却した物品を当該売却の相手方から買い受けることのみを行うもの以外のもの
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kobutsu/konkyohorei.files/kobutsueigyo.pdf
商品を仕入れる行為は、古物営業法の「業」としての条件に満たしておらず、違反行為ではありません。
「業」とは売買した際に利益が生じたことであり、仕入れをするだけでは、古物商の取得は必要ないといえます。
古物商許可の取得は簡単?商品を仕入れるために古物商は取得しておくべき?
古物商許可の取得は簡単です。警察署に必要書類を添付して申請すれば取得できます。
詳しい詳細は以下の通りです。
手数料 | 19,000円 |
必要書類 | 許可申請書個人許可申請の場合 略歴書本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し誓約書身分証明書URLの使用権限があることを疎明する資料 |
引用元 | https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp |
このように、他の資格に比べ申請すれば取得できるため、難しくはありません。
商品を仕入れるだけなら、古物商は必要ありませんが、商売としてやっていくなら必要になってきます。
古物商の取得は簡単ですので、買取業を始めようと考えているなら早めに申請することをおすすめします。
古物商が商品を仕入れる方法4選まとめ
この記事では古物商品を仕入れる方法を4つ紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
- 古物商しか売買できない古物商市場を利用する
- 中古販売・ネットオークションで不用品、セール品を見つけて安く仕入れる
- 出張買取で買取金額の競合を減らす
- 引っ越し業者や解体業者との関係を築き、処分品を安く買取る
しかし、上記の取引をする中で古物商の取得は必須なものもあります。
古物商の取得は簡単ですので、紹介した方法を参考に申請してみてください。