古物商は、やり方次第で儲かるビジネスです。
「古物商って儲かるの?儲けが出やすい古物とは?」
「古物商って実際に儲かるのか知りたい・・・」
「稼ぎたいけど、どう取引をすればいいの?」
ここ最近では、せどりを中心に買取業を副業で始める方も多くなっています。
それにより、古物商を取得する方も年々増加傾向です。
特にネットや本などで、古物商は儲かるなどの情報発信も多く、実際はどうなのかを知りたいと思われてる方もいらっしゃいます。
この記事では、古物商の意味や取り扱いできる商品の説明、古物商の平均収入までお伝えしていきます。
また、儲けを出す方法や古物商を営むにあたって、大事な最大義務まで解説していきますので、最後まで読んでください。
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古物商とは何?
古物商とは、古物営業法に規定される古物を売買または交換する業者・個人のことを意味します。
古物の売買や交換、または委託を受けて売買する場合には古物商許可証(許可)が必要です。
営業所を管轄する都道府県公安委員会より許可を受けて営業している方を『古物商』といいます。
では、古物商が取り扱う古物とは、どのようなもので、どんな種類があるのでしょうか。
ここでは、古物の意味と古物の種類を解説していきます。
そもそも古物とは?
古物とは以下のものを意味します。
- 一度使用された物品
- 使用されない物品で使用のために取引されたもの
- これらいずれかの物品に「幾分の手入れ」をしたもの
使用とは、衣服であれば着用、車なら運行したものをいいます。
幾分の手入れについては、本来の用途や性質に影響を与えない程度の修理です。
古物の取り扱いは13種類
続いて、古物の取り扱いは以下の通りです。
- 美術品類
- 衣類
- 時計・宝飾品類
- 自動車
- 自動二輪車・原動機つき自転車
- 自転車
- 写真機類
- 事務機器類
- 機械工具類
- 道具類
- 皮革、ゴム製品類
- 書籍
- 金券類
古物商は、こちらの13種類から取り扱う古物を選んで許可をもらう必要があります。
古物商は実際儲かるの?
古物商は絶対に儲かるわけではありませんが、儲けやすいジャンルの一つです。
古物の販売に関しては自由に値段を設定できるため、仕入れを安くして高く販売すれば、高い利益率が見込めます。
とはいえ、売れなければ利益は0円となるため、100%儲かるとはいえません。
そのため、商品のリサーチや仕入れ方法が必要となってきます。
商品によっては利益率50%も見込めるため、儲けやすい業種だといえます。
平均年収はどれくらい?
古物商は雇用形態によって平均収入も違います。
- リサイクル業界で社員で働いた場合の年収は400万円ぐらい
- 個人で運営した場合、年収100万円以下から1億円以上
サラリーマンの平均年収が433万円ぐらいと言われていますので、リサイクル業界で働いた場合は、平均年収ぐらいです。
個人で経営した場合だと、やり方次第で年収1億円を超える方もいらっしゃいます。
古物商での儲けを出すには?
古物商で儲けを出す方法は以下の通りです。
- 安く仕入れて利益率を上げる
- 市場にあまり出回っていない商品を扱う
- 海外ではお宝になる商品もある
このように、相場より安く仕入ることや、他では取り扱いのない古物を売買することで、儲けを出す方法があります。
ここでは、それぞれの方法を解説していきます。
仕入れの方法
古物商で儲けを出すためには、仕入れが重要とされています。
他より安く仕入れることで、利益率を上げれる点や、相場より値段を下げて売ることも可能です。
そのため仕入れ先が重要となってきますが、ネットや売買を待つだけでは限界があります。
古物商の許可を取得しているなら「古物市場」の利用をしてみましょう。
古物市場は一般の方は出入りできない、古物商同士が古物を競って売買する場所です。
安く仕入れることや、珍しい古物もあるため利用をおすすめします。
市場にあまり出回ってない商品を扱う
市場に出回っていない商品で売買しやすいものといえば、
- 海外限定のブランドのバッグ
- 骨董品
- アニメ・ゲーム関連の限定商品
主にこの3つの古物があげられます。
骨董品やブランドバッグは以前から需要が大きく、ブランドが好きな方やアンティークが好きな方には高値で売買できます。
とはいえ、偽物も多く鑑定スキルが必要です。
ここ最近では、アニメやゲーム関連の商品に関しても高値でやりとりされています。
儲けを出したい方は、アニメやゲーム関連商品もチェックしておきましょう。
海外ではお宝になる商品もある
日本でしか手に入らない商品などは、海外では高値で取引されることがあります。
特に着物などが一般的です。
ここ最近では、海外の中には日本のアニメが人気な国もあり、日本でしか手に入らないアニメ関連商品などは高値で取引される場合もあります。
逆に海外でしか手に入らないものは、日本で高く売れることもあるため、掘り出し物を見つければ儲かることも可能です。
古物商の許可の取り方
古物商の許可は、最寄りの警察署で受付をしてくれます。
手続きに必要なものは以下の通りです。
- 許可申請書
- 手数料・・・19,000円(税込)
- 略歴書・・・本人と営業所の管理者のものが必要
- 住民票・・・本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し
- 誓約書・・・本人と営業所の管理者のものが必要
- 身分証明書・・・本人と営業所の管理者のものが必要
- URLの使用権限があることを疎明する資料・・・該当する営業形態のみ必要
責任者として、管理者を選任する必要があります。
せどりに古物商は必須?
古物の買い受け、交換又は委託により、売り主等に何らかの利益が生じる場合は、許可が必要です。
そのため、せどりは利益が生じるため古物商は必要といえます。
自身が利用していたものを売る場合は古物商は必要ありませんが、他から商品を仕入れる場合は必ず許可を得てください。
古物商許可無許可営業の罰則は「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」です。
古物商に関する3大義務を守ろう
古物商を営むには、法律上次のような義務が課せられます。
- 本人確認義務
- 不正品の申告義務
- 取引の記録義務
他にも義務は課せられますが、上記3つが非常に重要な義務です。
ここでは、それぞれの義務をお伝えしていきます。
本人確認義務
古物を買い受ける場合、相手の本人確認をしなければいけません。
確認方法は取引内容によって違います。
・対面取引の場合・・・運転免許証等の身分証の確認、「住所、氏名、職業、年齢を自書した文書」を受け取る
・非対面式取引の場合・・電子署名がされたメール等を受け取ること
引き用元:https://www.police.pref.saga.jp/shinsei/seikatsuanzen/
このように、対面で取引した場合やネットなどで取引した場合の確認方法が違うため、必ず買い受ける場合は確認しておきましょう。
不正品の申告義務
取引した古物が盗難品の疑いがある場合には、警察官に申告が必要です。
もし怠った場合は古物商許可が取り消される場合もあります。
また盗品だと分かって販売した場合、盗品保管罪・盗品有償譲受罪となり、10年以下の懲役または50万円以下の罰金になる可能性もあるため、必ず申告をしましょう。
取引の記録義務
古物の売買の取引を行った際は、帳簿又は電磁的方法で記録をしなければいけません。
記載内容は以下の通りです。
・取引の年月日
・取引の古物の品目、数量
・古物の特徴
・取引相手の住所、氏名、職業、年齢
・相手の真偽を確認するためにとった措置の区分
引き用元:https://www.police.pref.saga.jp/shinsei/seikatsuanzen/
また記載した内容は3年間の保管が必要です。
古物商はやり方次第で儲かる
古物商はやり方次第で儲かります。
古物商は自身で価格設定できるため、出回っていない商品であれば利益率50%以上も可能です。
そのため、古物商でもっとも重要なことは仕入れです。
この記事では仕入れ先について古物市場を紹介しましたが、ネットワークを使えば数多くの仕入れルートと出会う可能性も出てくるでしょう。
現在はSNSも普及していますし、フリマアプリも人気で、さまざまなルートで仕入れも可能です。
儲かるかはご自身のやり方次第ですので、色んなことに挑戦して古物商を成功させましょう。